パラグアイ戦を勝ちきれなかったのが日本の“実力”

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

パラグアイ戦を勝ちきれなかった日本の“実力”:日経ビジネスオンライン

「もっとできたのでは」。いやそれとも異なる空虚な思い。日韓大会の決勝トーナメントの1回戦でトルコ代表に敗れた時に抱いたやり切れなさを、パラグアイ戦での日本には感じなかった。
 
むしろ、今大会での日本代表の健闘をデータという別の側面から見直すと、「よく1次リーグ突破できた」と改めて思う。(中略)
 
以前にも書いたが、日本はアジアレベルの試合では人もボールもよく動くサッカーを展開してボール支配率で6割という圧倒的な優位に立ち、予選を勝ち抜いてきた。
 
だが、W杯という世界レベルの試合ではアジアで通用したパス主体のサッカーが通用せず、逆に対戦したすべての相手にボールを6割前後支配された。
 
1試合当たりのパスの本数は、出場32カ国中で最低。得意なはずのショートパスの本数も下から4番目にとどまり、ミドルパスとロングパスの成功率はともに最下位だった。シュートの本数も1試合当たり8.5本で、下から4番目だった。

今回のW杯のいちばんの収穫は、「日本は弱い、へたくそだ。戦術でどうこうするにも限界がある」ということを、全国民が認識を共有したことではないかしらん。

だいたい選手の実力不足まで、代表監督に責任取らせようとするのはムリがあります。 

岡田ジャパンが土壇場で果たした「日本化」 - 2010 FIFA ワールドカップ - Yahoo!スポーツ×スポーツナビ

今後の課題は攻撃力の向上だ。守備は強固だったが、奪ったボールを敵陣へ運ぶ過程でのミスが多い。本田、松井、大久保は個人技で奮闘したが、ファウルをもらうだけでなくシュートまでつなげる攻撃力が欲しかった。2対2や3対3でボールを運ぶ力を高めていく必要がある。
 
アジアでは攻撃型、W杯では守備型という戦い方が今後も続いていくとすると、W杯では世界でもトップレベルのストライカーの有無がベスト16以上の条件になりそうだ。ウルグアイのフォルラン、スアレス級の選手がいれば、パラグアイには勝てたのではないか。逆に、堅守速攻型でベスト16以上を狙うにはトップレベルのFWなしでは難しいかもしれない。

今後4年間でそういうFWを育てられるかどうか、ユース世代から計画的に取り組まないとダメですね。