ソニー:568億円の黒字に転換 9月中間決算 - 毎日jp(毎日新聞)
ソニーが29日発表した10年9月中間連結決算は、売上高は前年同期比4.1%増の3兆3942億円で、前年同期に634億円の赤字だった最終(当期)損益は568億円の黒字に転換した。
前年同期に957億円の営業赤字だったパソコンやゲーム事業が31億円の黒字と大幅に改善。スマートフォン(多機能携帯電話)人気で、前年同期に253億円の赤字だった携帯電話部門も32億円の黒字。テレビ事業は販売台数が53%増の1000万台だったが、価格下落などで赤字を脱していない。
台数が53%増えても赤字なんて事業って、持続可能性はどうなんでしょうね? それだけテレビの価格下落は凄まじいということなんでしょう。
ブラウン管時代の垂直統合モデルが、液晶時代になって水平分業モデルになって、新規参入がどんどん増えて価格が下落しているのですが、果たしてEVも同じ運命を辿るのでしょうかね?
一方、一時は飛ぶ鳥を落とす勢いだった任天堂ですが、円高と売れ行き不振のダブルパンチを受けているようです。
任天堂:最終赤字20億円 9月中間、7年ぶり 販売不振に円高直撃 - 毎日jp(毎日新聞)
本業のもうけを示す営業利益は同48・0%減の542億円と半減したが、黒字だった。7年ぶりの最終赤字に転落したのは、任天堂が売上高の8割以上を欧米など海外で稼いでおり、現預金の過半を米ドルやユーロで保有しているためだ。これを円換算した場合の評価損は621億円となり、本業のもうけを打ち消す格好となった。海外依存の高い同社の為替変動リスクの高さが浮き彫りになった。
円高による為替差損が生じても、ゲーム機とソフトの収益で黒字を確保するのが任天堂のビジネスモデルだが、今期は需要の一巡や有力ソフト開発の遅れから、主力の携帯型ゲーム機「ニンテンドーDSシリーズ」や据え置き型の「Wii(ウィー)」の本体とソフトの販売が鈍化。DSの販売台数は前年同期比42・8%減の669万台、Wiiも同13・6%減の497万台と低迷から脱却できなかった。
DSとWiiの成功で絶頂期だった頃は、岩田社長をジョブズ並のカリスマとして持ち上げる記事が目立ちましたが、これじゃ「アタリショック」と変わらないですね。