ホンダを主要取引先とする自動車部品メーカー各社のアジア依存度が高まっている。日本や米国での増産投資が一巡しており、新車需要が拡大するアジアへの生産シフトを鮮明にしている。田中精密工業はエンジン構成部品のロッカーアームを製造するタイ工場内に新工場棟を建設した。ショーワはベトナム工場などで2輪車用ショックアブソーバ(緩衝器)の増産準備に着手する。ホンダ系各社の2010年4―9月期の売上高に占めるアジア(中国含む)事業比率は前年同期比2―3ポイント高まっており、今後も上昇を続ける見通しだ。
ブレーキを生産する日信工業や吸排気系部品を手がけるケーヒンは、10年4―9月期のアジア事業比率が4割近くに達した。ホンダの2輪車、4輪車の販売増に支えられ、ケーヒンは10年4―9月期にアジアで売上高、営業利益ともに過去最高を更新した。
アジアでの現地生産増への対応ももちろんですが、ホンダが輸入部品の比率をアップさせると表明していますからね。
次に来るのは、部品の国内生産の集約・縮小でしょう。