燃料電池車は、スタックよりも燃料タンクが問題

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高圧水素タンクの安全基準について、現在の日本の規定は米国などと比較して「オーバースペック(安全にし過ぎ)」でコストが高くなっている。たとえば、日本での高圧水素タンクの加圧繰り返しテスト回数は12500回。対して、アメリカの自動車関連部品規格を策定する団体、SAEの規定はその約半分だ。
 
高圧水素タンクは、中心となる金属部分にアルミニウム合金(A6061)やステンレス合金(SUS316)を使用している。これら金属は水素の脆化(ぜいか/金属に気体が侵入して金属疲労の度合いが高まること)に対して強いという九州大学の実験結果がある。さらにその周りに、炭素繊維を巻きつけ、樹脂の複合材と一緒に加熱して硬化させる。高圧水素タンクの強度は、この炭素繊維の「巻き数」に大きく左右される。この炭素繊維を巻いた部分が、日本の規定ではかなり分厚い。高圧水素タンクの価格の70%は、炭素繊維と中心金属の素材代であり、そのなかでも炭素繊維の占める割合が大きい(日本の高圧水素タンク製造メーカー関係者)。

この「黒のビニールテープ」みたいなのが、燃料タンクの断面です。 350MPaが弾けたらほとんど爆弾と同じなので、ここまでやらないとダメなんですね。
一回の充填で300kmしか走らないとしても、1000回で30万kmです。 そう考えれば、SAEの6000回というのは妥当な安全率じゃないでしょうか。