神話が崩れ、トヨタは普通の会社になった:日経ビジネスオンライン
なぜトヨタ神話が存在したのか。米国の消費者は、従来クルマの陰に隠れていたトヨタという会社が見えなかった。クルマを通じてトヨタの強いブランドは築き上げられていきました。しかしトヨタの大規模なリコールを見て、消費者はハッと気づいたのだと思います。
クルマではなく、企業としてのリコール問題に対する姿勢や米議会の公聴会に出席した経営陣の姿を見て、「果たしてトヨタとは何者なのか」を考えるようになった。伝説の会社でいいクルマ、完璧な製品を作ってくれるというイメージは壊れ始めている。 (中略)
幻想が消え、トヨタが普通の会社であることが露呈してきた。トヨタの販売力が急激に落ちることはないと思いますが、長期的に見てトヨタの神話は崩れつつある。目先の販売台数や今年、来年の問題でなくて、長期的に影響が出てくるはずです。
「ブランド力」って、製品本来の競争力に対する一種のゲタだと思うんですよ。
よくブランド力調査でトヨタは上位に入っていますが、それを喜んでいてはいけないと思います。