独コンティ、内燃機関、HVともに対応の新ESC12年めど開発|GAZOO.com
独コンティネンタルはガソリンエンジンを始めとした内燃機関、ハイブリッド車(HV)どちらにも対応可能な新たなESC(横滑り防止装置)システムを開発する。これまではエンジン車、HVで別々で製品化していたものを一本化する。内燃機関の車両で使用している基本的なESCシステムにソフトウエアやセンサーを改良することでHVにも対応可能にする。既存のシステムを流用することによりコスト低減を図る。完成車メーカーに試作品を提案しており、2012年の量産開始を目指す。
新システムは同社が来年から市場投入する新型の電子ブレーキシステムである「MK(マーク)100」をベースに開発する。エンジンとモーターを組み合わせたHVは、ブレーキ制動時のエネルギーを電気に置き換える回生ブレーキや油圧ブレーキとの協調制御など独自の仕組みがある。このためブレーキシステムを構成する一つの機能であるESCはHV独自の制御に対応できるようにした製品を導入しているのが現状だ。
一方で、完成車メーカーは現在一つの車種にエンジン車とHV両方を用意して市場投入するケースが増えている。このため、ESCについてもそれぞれのパワートレーンに対応した製品を導入する必要があるためコスト増につながっていた。
こうした状況を受けて、コンティネンタルは従来システムより小型軽量化や部品の共通化により製造コストの低減を実現することにより競争力を高めたMK100をベースエンジン車、HV両方に対応可能な製品を開発することにした。
新製品はエンジン、モーターのどちらの制御でも対応できるソフトウエアとセンサーを盛り込む。これにより1車種あたり一つのシステムで対応できるようにしていく考えだ。
ESC装着義務付けの流れもあるし、HVが当たり前のグレードとしてあらゆる車種に展開されるようになると、こういうニーズが高まるのでしょうね。