第2講 知を創造する「賢慮型」リーダーの条件:日経ビジネスオンライン
知識創造理論では、暗黙知と形式知の相互変換プロセスを共同化、表出化、連結化、内面化の4つのモードでとらえ、それぞれの頭文字を取って、SECIモデル(セキモデル)と呼ぶと、前回に解説した。
そして、リーダーの役割は自ら率いるチームにおいて、SECIプロセスを絶えずスパイラル状に回し続け、創造性と効率性とを両立させ、新たな知を生み出していくことにあると説いた。
では、SECIプロセスを回す時、リーダーにはどのような能力が求められるのだろうか。
こういう商売の人は、いかに難しく言って煙に巻くかが腕の見せ所ですね。
その為には、リーダーはどのように振舞わなければならないのでしょうか?
優れたリーダーは善悪の判断基準を明確に持ち、「善い目的」を設定し、メンバーや関係者たちと思いや目的を共有する場づくりができなければならない。
リーダー自ら現場に立ち、個別具体のミクロの出来事の奥にある本質的な意味合いを直観的に見抜くことが求められる。直観はそのままでは伝わらないので、マクロの普遍的な概念に結びつけて表現し、周りに伝えなければならない。
目的を実現するには困難を伴い、反対にも遭う。それでも、あらゆる手段を駆使し、時には清濁併せのむ政治力を発揮して実現する。そして、一連のプロセスを通じて自らの実践知をメンバーに伝承し、組織的に育成する。これが賢慮型の実践知リーダーのあり方だ。
理想像ではありますが、「政治家は品行方正でなければならない」というのと同じレベルの話に聞こえます。