日産との部分提携で“身支度”三菱自動車の命運握る大本命(上) (ダイヤモンド・オンライン) - Yahoo!ニュース
三菱自動車は将来の資本提携も考える本命のパートナーを、業務提携を積み重ねたすえに資本提携も検討したPSAから、日産へと移したのか。この問いに関係者たちは一様に頭を横に振る。そして断言する。
「いまなお本命はPSA。日産との提携はむしろそれを裏づける内容だった」。これはどういうことなのか。(中略)
しかし、提携の中身を検証すると、三菱自動車が投資を集中させている最重要事業、つまり先行して市場に投入している電気自動車、成長著しい新興国開拓に乗り出すための世界戦略小型車「グローバルスモール」の二つは含まれていないことに気づく。この二つこそPSAと話し合いを重ね、今後さらに提携する可能性が高い部分である。これらの聖域が今回の提携で侵されることはなかった。
「日産との提携は互いの直近の実利を得るビジネスライクなものだ。それ以上でもそれ以下でもない」と三菱自動車関係者。10年度内に発表する次期中計の “信用補完”という位置づけであるとし、関係者のなかにはPSAを気づかい、自国でライバル関係にある仏ルノーと連合を組む日産と提携を深めることを危惧する声すらある。本命は「いまなおPSA」というわけだ。
なんでそんなにPSAに執着するのか、よくわからんね。 飲み込まれる相手じゃ嫌だということなんだろうけど。
日産との部分提携で“身支度”三菱自動車の命運握る大本命(下) (ダイヤモンド・オンライン) - Yahoo!ニュース
そのPSAとは資本提携の検討を進めたが、成立しないまま10年3月に交渉が打ち切られた。三菱自動車とPSAの経営トップ同士は意気投合したものの、PSAの株式の3割を保有する創業家が否定的な姿勢に転じた。仏政府やメインバンクもこれに同調した。大きな理由はPSAが09年決算で最終赤字を出して経営が悪化し、出資金の調達が難しくなったことだが、三菱自動車の財務問題もボトルネックとなった。(中略)
パートナーを見つけることでこの問題の解決を図ろうとするも、結局、問題自体がパートナーを遠ざける。その袋小路から抜けるには、自力で負の遺産の処理に動く決断も迫られる。優先株の買い取りにしても、生産体制の適正化にしても、処理スキームの実行には原資が必要だ。
だからこそファイナンスを受けられるよう日産との提携を信用補完とし、かつ直近の実利で利益を生める体質への強化につなげたい。日産はPSAと結ばれるための橋渡し役、“キューピッド”であるともいえる。
PSAのライバルであるルノー・日産の力を借りて、PSAとの資本提携に結び付けようというのかな? でもそしたら日産との軽の合弁会社はどうなるの? かつての三菱ふそうみたいに資本のねじれが起きそうだけど。