近聞遠見:「平成の開国」という語感=岩見隆夫 - 毎日jp(毎日新聞)
さて、伊藤から菅まで、戦前29人、戦後32人、計61人の首相が維新後の国家経営に携わってきた。菅は<第2の開国>の1年後に山口・宇部で生まれ、伊藤も含め9人目の長州出身首相だ。就任時、高杉にあやかって、<奇兵隊内閣>を称した。
明治維新以来の波瀾(はらん)万丈の流れのなかで、菅が平成のいまをどう捉え、<開国>に言及したかが、一つのカギだ。「幕末維新に学ぶ現代」(中央公論新社刊)の著者、山内昌之東大教授は、
「菅さんと鳩山さん(由紀夫・前首相)の一番の共通点は、歴史を理解するセンスがないことだ。歴史的思考法の訓練を受けた痕跡はどうも感じられない。理科の人(理工系の大学卒)ということもあるのだろうが。
菅さんに安易に<奇兵隊内閣>なんて言ってもらうと、おかしい。高杉晋作を尊敬していると言うが、その感覚が政治的発言のなかに感じられない」(アジア調査会の「アジア時報」インタビュー)
と語っている。
まったくもって同感です。 山口県人として言わせてもらえば、軽々しく高杉晋作を引き合いに出してほしくないです。
でも、理工系だからといって歴史センスがない訳ではないんだよ。 あの二人がたまたまそうだっただけで...