トヨタ、単独営業赤字は4200億円に拡大

トヨタ:単体は営業赤字拡大 3月期業績見通し - 毎日jp(毎日新聞)

「国内工場の生産性を高めるなどして早期に単体黒字化のシナリオを作っていきたい」。トヨタの東京本社で記者会見した伊地知隆彦専務はこう述べて厳しい表情を見せた。
 
トヨタの11年3月期の連結営業利益は前年比約3.7倍の5500億円と大幅に改善する見通し。だが、国内に目を向けると通期の販売台数は6.6%(14万台)減。10~12月の販売は前年同期に比べ約3割(18万台)も落ち込んだ。さらに為替差損が2200億円(4~12月)と重く、主に国内生産分を反映する単体の通期営業赤字は前年の3280億円から4200億円に拡大する見通し。
(中略)
 
トヨタ単体が大幅赤字に苦しむのは、国内生産規模が328万台(10年実績)と、日産の113万台、ホンダの90万台などに比べ大きいため。国内販売ではエコカー補助金終了の反動が他社に比べて大きい。輸出でも円高の影響を受けやすいうえ競争力を保つため海外での価格に差損分を転嫁しにくい。日産が主力車「マーチ」の生産をタイに移すなど各社が海外移転を加速させる中、国内でのモノづくりにこだわるトヨタは「国内生産320万台死守」を掲げ、これが足かせとなっている。
 
ホンダは中間決算時点で単体営業損益予想が、期初の350億円の赤字から100億円の赤字に改善。日産自動車は単体の業績予想を公表していないが、中間決算時点で国内事業の営業利益は約894億円と前年同期の約432億円の赤字から回復。トヨタとの差を広げている。

トヨタやホンダよりも日産が好調というのは、この単独決算でわかりますね。