NVIDIAのクアッドコアTegra、搭載製品は8月に出荷予定

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【PC Watch】 NVIDIA、クアッドコア版Tegraをサンプル出荷開始 ~搭載製品は8月に出荷予定

Project Kal-Elは4基のCPUコアと12基のGeForce GPUコア(Streaming Processorと推定)を内蔵する、次期Tegra。同じクアッドコアのモバイルプロセッサとしては、先にQualcommがSnapdragonのクアッドコア版などを発表済みだが、NVIDIAではSnapdragonが2012年以降のサンプル出荷開始なのに対し、Project Kal-Elはサンプル出荷開始済みであり、顧客から8月にも搭載タブレットが、スマートフォンは12月に市場投入されることを強調している。(中略)
 
同社によると、Project Kal-Elは現行のデュアルコアTegra 2に比べ5倍の性能で、CoremarkのベンチマークではCore 2 Duo T7200も上回るという。
 
さらに同社はロードマップも公開し、2012年には約10倍の「Wayne」、2013年には約50倍の「Logan」、2014年には約100倍の「Stark」を投入予定であることを明らかにした。

うーん、タブレット買うのはもう少し待った方がいいかも。

【PC Watch】 【MWC 2011レポート】Honeycombタブレット市場を席巻したNVIDIA ~クアッドコアTegraでさらなるリードの拡大を目指す

「GoogleはAndroid 3.0の開発をTegra 2をリファレンスプラットフォームにして開発を進めてきた。このため、最初の世代のAndroid 3.0搭載タブレットはすべてがTegra 2ベースになっている」(前出の関係者)とのことで、今回のMWCではNVIDIAがAndroid 3.0タブレットで、他のプロセッサベンダ(QualcommやTIなど)に比べて大きなリードを築くことにつながったのだという。ではなぜ、NVIDIAがその座を勝ち取ったのかというと、デュアルコア製品を他社に先駆けていち早く出荷できたことが要因だ。
 
だが、NVIDIAもこの状況に安住していられる状況ではない。というのも、NVIDIAのライバル各社も、着々と反撃の準備を整えているからだ。
 
例えば、Snapdragonでスマートフォン市場をリードしてきたQualcommは、MWCの開催初日に、Snapdragonシリーズの新製品として、開発コードネーム「Krait」で呼ばれているARMコアベースの新しいSoCを発表した。
 
Kraitは、同クロック周波数比較で150%高い処理能力を実現しながら、65%低い消費電力を実現しいるという。クロックは2.5GHz。内蔵されているGPUのAdrenoも演算器が増やされることで描画性能が従来製品に比べて大きく向上しているほか、Wi-Fi、Bluetooth、FMなどの無線が標準で搭載されている。
 
QualcommはクアッドコアのAPQ8064、デュアルコアのMSM8960、シングルコアのMSM8930を用意しており、いずれも28nmプロセスルールで製造される。デュアルコアのMSM8960は今年の第2四半期にサンプル出荷を開始し、それ以外の2製品は2012年の初頭にサンプル出荷を開始する予定だ。
 
OMAPを擁するTIもNVIDIAにとって強力なライバルの1つで。TIのデュアルコアOMAP4/1GHzがLGのOptimus 3Dに搭載されている。TIはMWCの自社ブースで、RIMのタブレットをHDMIで3Dテレビに接続し、3D立体視コンテンツを再生するデモを行ない、3D立体視での大きなリードを示した。実際、LG ElectronicsはOptimus 2XでTegra 2を採用しているが、3D立体視対応のOptimus 3DではTIのOMAP4を採用している。(中略)
 
当のNVIDIAも、そういった状況は熟知しており、現在のリードを拡大すべく、次世代の開発を続けている。(中略)
 
KAL-ELのプロセッサコアは、Tegra 2と同じARMからライセンスを受けたCoretex-A9ベースになっているが、Tegra 2がデュアルコアだったのに対して、KAL-ELではクアッドコアになっている。レイフィールド氏によれば、従来のTegra 2に比べて5倍の性能向上を示しているとのことなので、コア数だけでなくクロック周波数も上がっている可能性が高い。
 
グラフィックスコアも拡張されており、Tegra 2では8個だったコア数は12個に増やされている。同氏によれば「グラフィックスコアの性能はTegra 2に比べて3倍になっている。コア数だけでなく、クロック周波数も上がっている」とのことだった。また、処理能力が向上したことにより、1080pのBlu-rayビデオを同時に4つ再生可能で、加えて3D立体視の再生、つまり3D Visionにも対応が可能だという。なお、3D立体視は眼鏡無しのソリューションにのみ対応可能ということだった。
 
レイフィールド氏によればKAL-ELの製造プロセスルールはTegra 2と同じ40nmプロセスルールになる。このため、おそらくプロセッサコアやグラフィックスコアの数が増えているため、ダイサイズや消費電力はおそらく大きくなっているだろう。実際、消費電力についてレイフィールド氏は、「同じ性能ならTegra 2よりも消費電力は低くなっている」とだけ述べており、おそらくピーク時の消費電力は若干増えていると考えるのが妥当だろう。

KAL-ELは40nmかあ。 性能はいいんだろうけど、熱とかバッテリーの持ちが心配だね。

それにしても、あのマイクロソフトがx86への忠誠を放棄するのも分かるような気がするほど、ARMアーキテクチャの隆盛には目を見張るものがあります。