トヨタの収益性に見劣り、国内生産体制の再構築が課題に (ロイター) - Yahoo!ニュース
今期のトヨタの営業利益率予想は2.9%と、ホンダの7.0%、日産の6.1%に比べて見劣りする。その一因となっているのがトヨタ単体の赤字だ。トヨタが過去最高益を記録した08年3月期の連結営業利益率は8.6%で、その年、国内では426万台を生産し、単独の営業利益は1兆1086億円と連結利益全体の約半分を稼いでいた。それとは対照的に今期は円高による輸出採算の悪化などで、単体の営業損益は4200億円の赤字となり、収益の重荷となる。(中略)
単体の収益悪化を招いているのは、国内生産比率の高さとも言える。トヨタの2010年の国内生産比率は43%で、ホンダの27%、日産の28%に比べて、国内依存度の高さが際立つ。そのため、為替の影響を受けやすく、ドル/円の為替レートが1円円高になると年間ベースで300億円の営業利益が減少する。また、トヨタは国内に年間390万台を生産できる設備を持つが、11年の生産計画は同310万台の見込みで、設備の余剰感が強い。ある国内自動車メーカーの幹部は、トヨタが単独赤字を解消するためには「創業家出身の豊田章男社長がリストラを断行するしかない」と断言する。(中略)
トヨタ側は、生産効率化や輸出の車種構成改善、値上げなどで「できるだけ早い時期に単体黒字化のめどを立てたい」(伊地知専務)との意向を示しているが、ゴールドマン・サックス証券の自動車アナリスト、湯澤康太氏は「単独黒字はものすごく大変な話。急にそれを目指そうと会社もしていないだろうし、3─5年かけてコストを下げようという発想だろう」と分析する。そのため、今後、急激な円安への揺り戻しでもない限り、ホンダや日産に対する収益面の「劣勢」が続くとの見方が大勢を占め、営業利益率の水準では「ホンダ、日産の優位が今後2期、3期は続く」(外資系証券会社の自動車アナリスト)という声も聞かれた。
本来なら国内だけで、100万台くらい生産能力を落としてもいいくらいなんですけどね。
最近、日本の輸出依存度はむしろ低いという記事が出ていますが、トヨタの工場がなくなっただけでは日本は潰れないので、あまり気張る必要はないと思うよ。