日ごろのライバルが手を組む 自動車業界「オールジャパン」で復旧 (1/2) : J-CASTニュース
つまりトヨタ、日産、ホンダの「日本版ビッグ3」が手を組めば「オールジャパン」になるのだが、震災発生直後から、この3社のトップが「ホットライン」(日産の志賀俊之最高執行責任者)で結ばれ、頻繁に電話で連絡をとりあっているというのだ。
最大の課題は被災した部品メーカーの支援。3社は、直接取引する「1次」と呼ばれるメーカーを中心に、場合によっては1次の下請けにあたる2次、3次メーカーについても、復旧状況について情報を共有することを確認している。
3社の間で確認されていることの一つには、「再開を急がない」こともある。これは「トヨタが」と付け加えてもいいようだ。というのも実際、被災状況から見てトヨタより東日本の「生産拠点密度」の高いホンダや日産、とりわけホンダが大変なのは明らかだ。トヨタが「うちは安全」と言って再開を急げば、取引先部品メーカーに圧力をかけることにつながりかねない。まずは日本全体の1~3次、あるいはその先まですそ野の広い部品メーカーの復旧を最優先させることにしたのだ。
トヨタの国内主力工場と部品メーカーは愛知県に多く集結しているから、少なくとも一部再開は震災発生後早期に可能だったと見られるが、トヨタが2011年3月26日まで一貫して全面停止し続けたのには、このような背景があった。
その後、トヨタは世界的に需要の高いハイブリッド車のプリウスと、レクサスにしぼって、3月28日から愛知県堤工場(プリウス)とトヨタ自動車九州・宮田工場(レクサス)の稼働を開始したが、部品の調達状況に応じて再休止する可能性もあるとしている。
「再開を急がなかった」事実をあるトヨタ幹部は認めた上で、「トヨタが生産を止めているから、安心して部品メーカーを含め各社が止められた」と振り返った。
なんでそんな美談になっちゃうの?
「とりわけホンダが大変」という理由もよくわかりません。 トヨタや日産と違って、東北に完成車工場はありませんし、埼玉製作所は被災していません。 栃木は被害が大きかったですが、真岡は設備の位置ずれを直したら稼働を始めました。 どちらかというと、HGTやEGなどの建屋被害がほとんどです。
電力の制約は確かにありますが鈴鹿の稼働率が低いので、埼玉から機種移管してしまえば電力需要が低い時間帯に操業できます。 電力はむしろ日産の方が影響は大きいと思いますよ
日立AMSやルネサスは、ほとんどのメーカーが等しく影響を受けます。 ホンダ特有なのはケーヒンくらいかな。
部品がないのはトヨタも同じですよ。 たとえ1点でも部品がなければ、クルマは作れません。
<トヨタ>500種類の部品、調達困難 一部は長期化も (毎日新聞) - Yahoo!ニュース
トヨタ自動車は30日、東日本大震災の影響で半導体製品や樹脂、ゴムなど約500種類の部品の入手が難しくなっていることを明らかにした。一部は長期間にわたり調達できない可能性もあるという。
トヨタは震災後、東北や北関東の部品や素材のメーカーに社員を派遣し、在庫の有無や生産設備の被害状況などを調べていた。取引先メーカーの工場の復旧支援にも全力を挙げているが、再開のめどが立たない場合、他社製品への代替を検討する。
自動車の部品は1台あたり2万点以上必要で、トヨタ幹部は30日、毎日新聞の取材に「復旧や代替品調達で生産を正常化するまでには数カ月かかる」との見方を示した。
既に「HV3車種以外は4月11日まで生産休止」と言ってますしね。
日産、4月中旬から通常プロセスで生産再開 (ロイター) - Yahoo!ニュース
日産によると、子会社を含む国内5つの車両工場は、4月中旬に備え、4月4日から8日まで生産を一時停止する。サプライヤーの状況を見極めつつ、生産体制を最終チェックする。駆動系の部品を生産している横浜工場および栃木工場については、引き続き生産を行い、4月中旬からの車両生産再開をスムーズに行っていくために必要なユニットを確保する。海外組立用の輸出部品(ノックダウン部品)と補修用部品についても生産を継続する。
復旧作業中の福島県のいわき工場については4月中旬から部分的に生産を再開し、4月末までに復旧を目指す。同社のカルロス・ゴーン最高経営責任者(CEO)は29日、同工場を訪問し「遅くても6月初めまでにフル生産にもっていきたい」と語った。同工場は高級車「フーガ」などに搭載するエンジンを生産している。
おそらくホンダも4月中は生産を正常化できないのではないでしょうか?