4号機プール内に大量の水、自衛隊ヘリ確認

4号機プール内に大量の水、自衛隊ヘリ確認 : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

東京電力によると、自衛隊のヘリが16日に3、4号機の上空から観察したところ、4号機は核燃料棒が見えないほど燃料プールに水が残っていることが確認された。
 
3号機には水蒸気が立ちこめ、水位低下が進んでいることが予想されたため、緊迫性が高い3号機からの放水となった。
 
3号機のプールには、514本の燃料棒が保管されているが、放射性物質が漏れ出す危険性が高まっている。東電、経済産業省原子力安全・保安院などによると、プールの水位は不明。
 
隣接する4号機のプールには783本の燃料棒が保管されているが、この中には定期検査で一時的に原子炉から移した燃料も含まれている。熱が高いため、水がなくなると、3号機より深刻な状態になるとみられる。

数少ない、良い情報です。

隊員に「必ずやるとの意志を持って行け」 - 社会ニュース : nikkansports.com

「きょうが限界だと判断し決心した」。
 
北沢俊美防衛相は17日、陸上自衛隊のヘリコプターが水の投下を終えた後に記者会見。硬い表情を崩さず、重い決断を下した心情を吐露した。
 
前日は原発周辺の放射線量が規定値を大幅に超えたため、投下を断念した。北沢防衛相は「非常に高い濃度のため、地上からの放水がなかなか決断できない状況だった。首相と私の重い決断だった」と説明した。
 
一方、制服組トップの折木良一統合幕僚長も会見終了後、自衛隊としての覚悟を強調。興奮気味に「『1回目は必ずやるとの強い意志を持って行け』と、隊員には指示をした」と振り返った。

「突撃」命令を出す方も苦しいでしょうが、やる方はもっと大変です。

asahi.com(朝日新聞社):「祈るような気持ち」高濃度の放射線、機長判断で水投下 - 社会

「うまく行ってほしい。祈るような気持ちだ」――。陸上自衛隊ヘリが福島第一原発3号機などに向けて、17日午前に実施した4回の空中放水。テレビで見つめた陸自幹部の一人はうなるように言った。上空は毎時87.7ミリシーベルトという高濃度の放射線量の中での投下作業。最終的には、機長の判断で決行された。(中略)
 
どの高さから、何回水を投下するのか。防衛省・自衛隊では、16日から何度もシミュレーションが重ねられたが、最終的には、すべて、機長の判断に委ねられた。
 
放射線量は上空約90メートルで毎時87.7ミリシーベルトもあった。「非常に危険な状態の中で、4回の投下。機長が本当によく決断してくれた」
 
自衛隊幹部はそう話した。

本当に勇気ある行動だと思います。 頭が下がります。

放水の警視庁機動隊「行けと言われれば」 - 社会ニュース : nikkansports.com

陸上自衛隊ヘリコプターの水投下に続き、福島第1原発への放水作業を実施する警視庁機動隊。「成功して無事に帰って来てほしい」。東京・霞が関の警視庁17階にある総合警備本部では、大型モニターに映し出された現地の映像に、職員らが作業の手を止め食い入るように見詰めていた。
 
被ばくの危険にさらされる隊員ら。放水車の扱いに習熟している十数人が選ばれた。自衛隊から提供された防護服を着用しているが、効果は粉じんを防ぐ程度で、作業時間は約1分に限られるとみられる。
 
警察当局によると、放水は東京電力側の要請。自衛隊が放射線量を確認する中、数人が高圧放水車に乗り組み車内からリモコン操作で放水、原子炉建屋の壁にできた穴を通すなどして、内部の冷却を狙う。給水は東電が担当し、海水を使う。
 
部下を送り出した警視庁幹部は「覚悟はできている」と話した。「行けと言われれば行く。それが任務だから。でも、何で今なんだ…」。

軍隊と警察というのは、どこの国でも仲が悪いものです。
自衛隊がやって機動隊が出来ないと言うわけにはいかないでしょうからね。


東日本大震災:送電一部回復へ…1、2号機に外部から - 毎日jp(毎日新聞)

経済産業省原子力安全・保安院は、17日午後にも東京電力福島第1原発1、2号機への外部からの送電が部分的に回復するとの見通しを明らかにした。これにより、緊急炉心冷却装置(ECCS)による各号機の炉内の冷却機能が復旧できる可能性があるという。3、4号機の使用済み核燃料プールの冷却には、警察車両による放水や自衛隊ヘリコプターによる空からの水の投下に加え、海水注入施設を仮設する準備も進めているという。
 
一方で、5、6号機の原子炉内の水位も徐々に下がり、特に6号機では同日午前4時までの1日間で91センチ急減した。保安院は、核燃料の余熱による炉内温度や圧力の上昇を弁で逃がしており、「補給の注水が十分ではないのではないか。1~4号機のようにならないように監視していきたい」と説明した。
 
保安院は、福島第1原発に通常7人いる、安全を監督する立場の保安検査官が17日までに、福島県庁に避難して一人もいないことを明らかにした。

送電が復旧しても、一度海水に浸かった制御機器が使える確率は低いですが、恒久的にはECCSを復活させるしかないですからね。
でも通電で二次災害とかならなければいいけど。