休眠火力発電所の立ち上げに2~3カ月 老朽化、原油調達など課題も (産経新聞) - Yahoo!ニュース
東京電力管内では現在、事故の起きた福島第1原発と、停止中の第2原発の約910万キロワットに加え、火力発電所も、広野(福島県広野町)、大井(東京都品川区)など5発電所の9基、約715万キロワット分が、停止に追い込まれている。
東電はこのうち、大井の2号機や東扇島1号機(川崎市川崎区)など、被害が軽微なものを再起動させ、早期復旧を目指す。
一方で、地震や津波被害による破損が激しい広野や、常陸那珂火力発電所(茨城県東海村)の復旧には相当時間がかかるとみられ、休眠中の火力発電の再開を検討している。
資源エネルギー庁は、休眠火力発電所の立ち上げには最低でも2~3カ月かかるとしているが、比較的早い再開が期待できるのは、横須賀火力発電所(神奈川県横須賀市)の7、8号機だ。同発電所は、平成19年7月の新潟県中越沖地震による東電柏崎刈羽原発の停止に伴って再開させた。同原発の主力の6、7号機の再開後、22年4月に長期停止を視野に入れて停止したばかりで、比較的早期の立ち上げが可能とみられる。
東電は、3発電所、10基で約280万キロワット分の休眠火力発電所を持つ。(中略)
また、東日本震災で3発電所の4基が停止中の東北電力も、休眠中の東新潟火力発電所の一部を再開する方向で検討に入った。
Wikipediaによると、福島第一原子力発電所(1F)の1~4号機まで(合計出力 281.2万キロワット)は、残留放射能も多いでしょうし廃炉決定でしょうね。
5、6号機(188.4万キロワット)と計画中の7、8号機(220万キロワット)、福島第二原子力発電所(2F) 1~4号機(440万キロワット)は技術的には復活できるかもしれません(合計848.4万キロワット)。
が、これだけの事故を起こした訳ですから、福島県が許可しないでしょう。 10年くらいはムリなのでは?
日本、原子力発電不足分補う石油火力発電の余剰ある=IEA | Reuters
東日本大震災に伴う原発事故を受けて、国際エネルギー機関(IEA)は15日、日本は原子力発電の不足分を補うだけの十分な石油火力発電による余剰能力を有している、との見解を示した。
IEAは月次報告書で「実際には、液化天然ガス(LNG)および石炭も使用することで需要に対応できる可能性が高いが、LNG、石炭の両セクターにおいては余剰発電能力がより限定的であるようだ」と指摘している。
IEAの推計によると、日本は2009年に石油火力発電能力の30%しか使用しておらず、平均で日量36万バレルの原油・燃料油を使用し、100テラワット時余りの電力を生産した。
IEAはまた「60テラワット時の不足分すべてを石油火力発電で補った場合、石油消費量は年間ベースで日量約20万バレル増加する見通し」としている。
60Hz地域で余っていてもしょうがないわけで、やはり東電の休眠火力がいつ再開するかが焦点でしょう。
しかしそれでも夏のピーク時には足りなくなるのは目に見えています。 これを機に、日本でもサマータイムやバカンスシーズンを設けるべきかもしれません。