ルネサス那珂工場、限定生産の再開は7月目標

【東日本大震災】ルネサス那珂工場、7月の生産再開目指すが自動車用マイコンに影響 - クルマ - Tech-On!

前工程を担当する那珂工場ではマイコンおよびシステムLSI製品の2割弱、アナログパワー半導体の1割弱を生産している。マイコンについては6割が自動車用となっており、ルネサス全体の自動車用マイコンの約25%を那珂工場で生産している。
 
震災後、3月13日までは建屋の安全確認のため工場内部に入れなかった。建屋は天井、壁、電気配線に被害があるが安全性は確認済みとする。ただ、勝田変電所および構内の変電所が止まっていたため3月20日以降にようやく工場内部の照明用電気が点いた。現在は、生産系電力の復旧テストを始めたところで、300mmラインおよび200mmラインとも装置内部に損傷があり、装置の初期診断を始めている。これによってラインの生産再開は限定した製品において7月を目指している。
 
同社は5月末までの納期の製品について約7割は、完成していた製品およびすでに組み立て中の生産途上品で対応できるとする。問題は残りの3割の製品とその後の受注の製品をどうするかである。現在、一部の製品については、愛媛県の西条工場で代替生産を始めたという。しかし、自動車向け製品は求められる基準が厳しく、移管することが難しいのも事実。そこで、外部のファウンドリーを利用することも考えている。

車載用マイコンであっても、シリコンチップの作りはほとんど変わらないと思います。 耐熱、耐震に関するパッケージやボンディングなど、封止技術の違いなんでしょうね。