三菱益子社長「モノをつくろうと取り組んだ結果」 (レスポンス) - Yahoo!ニュース
益子社長は、国内生産は前年同月比で5月が10%増、6月が15%増との見通しを示し、すでに回復から増産局面に入ったことを明らかにした。「上期は一部の車種に制約が残るものの、当初計画に対し9割レベルの生産が可能」という。
こうした生産の回復について益子社長は「予想以上」としたうえで、「部品メーカーの懸命な回復努力に加え、当社もとにかく1日でも1台でも多くモノをつくろうと諦めずに取り組んできた結果。震災直後の懸念は払拭された」と評価した。
三菱自に対しては辛目のコメントになることが多いですが、今回は賞賛したいですね。
三菱自動車早期生産回復の陰に常識破りの部品発注と人海戦術 (ダイヤモンド・オンライン) - Yahoo!ニュース
どうすれば震災による、生産・販売の減少を食い止めることができるのか。三菱では、3月11日の地震発生の翌日から、東京都田町の本社で、愛知県、岐阜県、京都府、岡山県の生産拠点をテレビ電話回線でつなぎ、毎日15時から、5元中継で討議を重ねてきた。
ここで、自動車生産の常識では考えられない部品の発注の意思決定がなされていたのだ。
三菱のみならず自動車メーカーは部品メーカーに対して、1ヵ月前にひと月分の部品を発注するという「1ヵ月単位の発注」が常だ。ところが、震災以降三菱は、1日分の納入を2日前に注文する、「1日単位の発注」に改めた。
さらに、発注の仕組み自体も大きく変えた。どの自動車メーカーも生産の現場と直結したシステムをコンピュータで管理しているが、これを人海戦術に変えたのだ。「各生産拠点の担当者10人ほどが数十社に毎日電話をかけて、状況を確認」(高瀬賢吾・生産管理副本部長)し、15時の本社での会議に情報を伝えるように変更した。
それを受けた東京本社では18時までに翌々日の生産量を決め、その日のうちに再び生産拠点の担当者が部品メーカーに発注する。こうした常識破りのプロセスが4月下旬まで毎日繰り返された。
この間、むろん他の大手メーカーも生産開始に躍起になっていた。
ただし、「1ヵ月前という仕組みはそのままにして、量だけを5割にしてもらうという方法で発注してきた」「人は必ずミスをする。どんな状況でも発注のシステムを使わずに人間が電話で確認というのはうちの規模ではありえない」(大手自動車メーカー)と、三菱のように発注の仕組みそのものに踏み込む大手メーカーはなかった。
早期の生産正常化のおかげで、三菱の世界全体の生産台数は前年を上回るという。常識破りの人海戦術による1日分発注が功を奏したといえよう。
意地悪く言っちゃうと、生産規模もモデル数も少ないから出来たことかもしれませんけど、システムに乗っかった仕事のやり方しかできない大手にはまねの出来ないやり方かもしれません。
一時帰休の前日になって振休に変更したホンダは、爪の垢を分けてもらった方がいいかもしれません。
とはいえ、褒めてばかりもいられません。
三菱自の営業利益予想は前期比24%増、市場予測上回る (ロイター) - Yahoo!ニュース
三菱自動車<7211.T>は13日、2012年3月期の連結営業利益が前期比24.1%増の500億円になるとの見通しを発表した。トムソン・ロイター・エスティメーツによると、4月27日の前期決算発表後に業績見通しを出した主要アナリスト3人の予測平均値は308億円で、会社側予想はこれを上回った。
12年3月期の想定為替レートについて、ドル/円が80円、ユーロ/円が113円とした。一方、今期の世界販売台数見通しを107万台(前期実績110万台)、今期の世界生産台数見通しを117万台(前期実績は118万台)としている。
三菱自は目標未達の常習者ですから、あまり信用はできません。