準天頂衛星「みちびき」からの測位信号、利用可能に

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準天頂衛星「みちびき」からの測位信号、利用可能に - ITmedia ニュース

現行GPSと相互運用性のある「L1-C/A」(1.5GHz)と「L2C」(1.2GHz)について、品質・信頼性が仕様を満たしているとしてアラートフラグを解除し、測位に利用できるようになった。
 
みちびきでは、富士通が軌道時刻推定・予報を、NECが測位システム全般の構築とSIを担当。目標仕様ではみちびきまでの距離を±2.6メートル以内で把握することが求められているが、これを100%で達成しているという。GPSの仕組み上、衛星までの距離を正確に把握することが測位の正確さにつながる。現行GPSは仕様上の誤差は±7.6メートルで、衛星の世代によってばらつきがあるという。
 
みちびきの信号は既に利用できる状態になっているが、一般のカーナビなどでは受信への対応が必要になる。ファームウェアのアップデートで利用可能になるものもあるという。ソニーが具体的な製品を検討しているほか、セイコーエプソンは今後の製品で対応予定としている。
 
昨年9月に打ち上げられたみちびきは、ほぼ真上(準天頂)からGPS測位信号を補完する信号を発信し、山間地やビルの陰でも利用できるようにしているのが特徴だが、現在はみちびき1機で運営しているため、1日のうち真上に見えるのは東京では8時間程度。このため政府の宇宙開発戦略本部は2号機以降の打ち上げを検討しており、一部報道では合計4機体制で運用し、24時間利用できるようにする方針だと伝えられている。

衛星からの測位信号は、既に重要な社会インフラになっているのですから、他国任せにせず自前で運用する体制を取ってもらいたいですね。