「リーダーとは他人のために働く人間だ」 ボストン コンサルティング グループ バークナーCEOが語る人材育成の境地|世界に学ぶリーダーシップとグローバルマインドの育て方|ダイヤモンド・オンライン
――BCGも、他の少数精鋭のアメリカ企業同様、人材育成に関して「Up or Out(昇進するか、さもなくば去れ)」という厳しい姿勢をとっていると聞くが、これは本当か。
それは、「前進するか、去るか」であると言い直したい。仕事の上で前進していくことの大切さを強調したものだが、また同時にBCGでの仕事に合っているのかどうかを問いただすものでもある。
コンサルタントとしてはお粗末だったが、その後有名な起業家になった人物もいるし、反対に、起業家としては今ひとつだったが、コンサルタントとして実に優秀な仕事をこなす人間もいる。もし今やっていることが自分の才能に合わないようならば、外の大きな世界へ出て行くべきだ。BCGを“卒業”することが正しいチャレンジとなり、成長へ導いてくれる場合もある。実際、“卒業生”には重要なポジションに就いている人間はたくさんいる。
自衛隊など軍隊でも、昇進していかないと残れない仕組みになっていると聞いたことがあります。
それはさておき、リーダー論です。
――どのようなリーダーが今、求められていると考えるか。
リーダーとは、他人のために働く人間のことだ。人とどう接し、相手をどうやる気にさせ、動員し、そしてベストを尽くせるよう手助けできるかだ。目前の課題に対して、周りの人間が最良の仕事ができるように動ける人間、それも仕事だけでなく、人間的な成長をも促せる人間がリーダーであると考えている。つまり、自分のことではなく、周りの人間を気遣う人物だ。よく、カリスマ的なリーダーが英雄のように取り上げられるが、それは適切ではない。本人はヒーローであっても、周りの人間がいい状態でなければ何にもならない。
これと似たようなことが、雑誌『Number』の記事に出ていましたね。
「優秀なリーダーはいるかいないかわからない」 岡田武史、田坂広志が語る日本型リーダーの真髄とは:永井千佳の音楽ブログ:ITmedia オルタナティブ・ブログ
日本と欧米のリーダーの違いはエゴマネジメント。欧米型は自分の強力なエゴで組織を統率する。エゴが強すぎたり雑念を生むと、部下を殺してしまい、組織の力を引き出せない。
しかし、日本の優れたリーダーはエゴマネジメントが出来る。
「自分を殺す」のではなく、 「自分の存在が消えていく」
老荘思想、東洋的考え、「悪いリーダーは嫌われる」 「いいリーダーは怖がられる」 「一番優秀なリーダーというのはいるのかいないのかわからない。」
日本におけるリーダー思想は世界の水準から比べると数段深いのだそうです。
本当にそんなリーダーがいたらいいんですけどね。
というか、もしいたとしても誰も発見できないかもしれません。 「いるのかいないのかわからない」のですから。