現代自、品質重視で旋風 日本勢を猛追

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現代自動車、品質重視で旋風 世界シェア急伸、日本勢を猛追 (フジサンケイ ビジネスアイ) - Yahoo!ニュース

「現代は、ホンダを狙い撃ちにしている」--。
 
ホンダの幹部が今年前半、米国の販売店を訪問したとき、販売店の幹部からこう打ち明けられた。現代が年初に発売した中型セダン「エラントラ」の異名は“シビックキラー”。今年5月のシビックのフルモデルチェンジ前に先行発売し、「デザインも(シビックを)相当意識している」(自動車評論家)。
 
加えて、フルモデルチェンジしたシビックは震災の影響で出荷がスムーズにいかず、スタートダッシュに失敗。トヨタの「カローラ」もモデル末期というタイミングの悪さも重なり、現代の「エラントラ」が、日本勢が最も得意とした中型セダン市場を、一気に切り崩した。
 
日本の自動車業界の一部からは、日本勢の失速を「震災の影響によるもので、一時的」と見る向きもあるが、マツダの前田育男デザイン本部長は「(現代は)世界中から優れたデザイナーを集めて(デザインが)一気に良くなった。脅威を感じる」と指摘。富士重工業の吉永泰之社長も「現代の好調は本物だ」と警戒感を隠さない。
 
対抗するためにも「1日でも早く米国出荷を正常化しなくてはならない」(ホンダの池史彦専務執行役員)と復旧のピッチを早めるが、トヨタ首脳は「日本車から現代に乗り換えたユーザーが、再び日本車に戻ってくるかは疑問」と真顔で話す。

北米でのブランドイメージでいえば、ホンダのポジションを奪うのが最も良い戦略だということでしょう。

クルマの性能やデザインだけでなく、企業としての戦闘力自体で、既にホンダよりはるかに先に行っているように思います。
リーマンショック以降、日本メーカーはコスト削減など縮小志向でしか物を考えられなくなっていて、攻めの戦略が打ち出せていません。
為替が大幅に円安に振れるとかしない限り、この状況は当面変わらないでしょう。