ホンダ、12年3月期営業利益予想を2700億円に上方修正 (ロイター) - Yahoo!ニュース
ホンダ<7267.T>は1日、2012年3月期の連結営業利益(米国会計基準)予想を前年比52.6%減の2700億円に上方修正すると発表した。
第2・四半期から部品供給が改善し、国内外で四輪車の生産が想定以上に回復。通期の世界販売台数が前回見通しに比べて増加する。従来予想の2000億円の黒字に比べ、35%の上方修正となる。
6月に行った前回業績見通し発表時には、第2・四半期の生産が前年比75%の水準にとどまる見通しだったが、半導体などの部品供給が改善し、同85%に高まる。生産回復の進展により、通期の四輪車世界販売台数見通しを前回見通しから13万5000台増やし343万5000台とした。(中略)
11年4―6月の連結営業利益は前年同期比90.4%減の225億円になった。通期予想に対する進ちょく率は8.3%。震災によるサプライチェーン寸断の影響で四輪車の生産ができず売り上げが減少。円高なども収益を圧迫した。
1QTRは営業赤字かと思いましたが、かろうじてですね。
でも四輪事業だけでみれば、762億円の連結営業赤字のようです。
二輪と金融サービスでなんとか黒字にしたようです。
ホンダ第1四半期決算…四輪事業を金融と二輪でカバー | レスポンス (ビジネス、企業動向のニュース)
また、4輪を中心とする金融事業も北米での収益が改善し、営業利益は536億円となった。これらにより4輪の営業赤字762億円をカバーした。純利益は317億円(88.3%減)、売上高は1兆7145億円(27.4%減)だった。
会見した池史彦専務執行役員は、「四輪は震災の影響をモロに受け、それを金融事業と二輪の頑張りでカバーした。今回も二輪に助けられた」と四半期業績を評価した。
昔、「もう2輪は要らないんじゃない」とか平気で言う「中の人」がいましたが、まさかこんな状況になるとは思わなかったでしょうね。
ホンダ池専務、四輪事業の今期黒字化「厳しいかもしれない」 | レスポンス (ビジネス、企業動向のニュース)
一方、部品供給制約が当初見込みより改善されたことを受けて今回、通期の四輪売上台数計画を13万5000台上積みし、営業利益予想も従来の2000億円から2700億円に上方修正した。しかし池専務は四輪事業の黒字化について「年間を通じても厳しいかもしれない」と述べた。
その理由として池専務は「去年に比べて700億円くらい研究開発費を増やすつもりだが、実績ベースでいくと栃木(研究所)が被災したことで研究開発費の発生が遅れている」ことや、主力の米国市場が「マクロ経済的にあまり強くなく、各社インセンティブを一斉に打ってくることで競争激化が予想される」ことなどをあげた。
おそらく2QTRも赤字予想なんでしょうね。 上半期で1000億円くらいになるのかな?
今の為替水準だと、半期で1000億円いかないかもしれないので、黒字化は微妙な感じです。
ホンダ池専務「部品制約は前倒しで改善」 | レスポンス (ビジネス、企業動向のニュース)
為替前提は米ドルについては1ドル80円と前回と同じに置いた。ユーロは112円で、2円円安に見直している。池史彦専務執行役員は4輪売上台数の修正について「メーカーさんの尽力によって部品調達の制約問題が前倒しで改善している」と説明し、今後の増産への手応えを表明した。
また、為替については「米国の財務問題にからめた投機的な動きもある。今回は80円の前提を据え置いて上方修正したが、1ドル75円レベルとするなら上方修正はできない」と指摘した。
でも、そろそろ75円/$を視野に入れないといけない状況ですね。