ザ・特集:「菅首相」なぜコケたか 同じ「市民運動出身」辻元衆院議員が語る - 毎日jp(毎日新聞)
「私自身、自社さ政権を経験して実感したのは、『まめさ』こそが権力維持の最大の装置やということ。ある自民党の幹部は『芝居ではステージの幕が上がったときには準備が終わっているのと同様、政策も公になったときにはほとんど終わっていないと周りが混乱する』と教えてくれた。ところが菅さんは、自分で幕を上げてから『さあ始まりだ』とやるからなあ」
「策を弄(ろう)さず」という姿勢は、宰相としては弱点でしかなかった。
「策を弄さず」とかいう問題じゃなくて、必要な「段取り」を「密室政治」と混同してしまっているんでしょ? 会社組織で仕事をしたことがないからかもしれないけど、本当は農業でも商業でも「段取り」なくして成功はないです。
管直人は総理の器ではなかった、というのは歴史の評価として残ることでしょう。
「一議員なら権力のチェックをすればいい。大臣は、時の政権の政策を実行すればいい。でも、総理大臣になったら『統治』をする。統治とは考え方が違う人、相反するイデオロギーを持つ人をも守ること。そして、やりたい仕事だけでなく、やりたくないことでも妥協しつつ利害関係を調整することなんです」
しかし、野党、官僚、財界、そして党内の対立勢力……菅首相にとっては、いずれも闘うべき相手だった。
「私ら市民運動から出てきた人間はね」。かみしめるように言葉を継ぐ。「何もないところから自分が動き回り、ものごとを形にしてきた。憲法を守るため、脱原発の理念を守るためなら命をかける。同じ志を持った仲間となら、それでいけるんです。でも、統治はそれだけではあかん。立場の違う人たちと、どう付き合うか。そこを訓練しておかないと、いざリーダーになった途端に立ち往生してしまう。菅さんも、そこに悩み続けたと思うんです」
『統治』か。 面白いね。
“決断”命! 空回りリーダーが最後までさらした醜態:日経ビジネスオンライン
ついつい決断というと、「ある一点のタイムポイントで行われるもの」ととらえがちだが、決断とは本来、プロセスである。
米ミシガン大学経営大学院のノエル・M・ティシー教授は、多くの組織のリーダーたちの決断に関する資料を調べたり、リーダーたちにインタビューを重ねて、「リーダーの優れた決断は、準備、判断、実行という3つのフェーズからなる意思決定のプロセスに従っている」と結論づけた。
この論でいえば、菅直人は準備もせずに判断し、実行は丸投げだったということになりますね。