asahi.com(朝日新聞社):病床のジョブズ氏たたえたゲイツ氏 刊行の評伝に秘話 - 国際
5日に56歳で死去した米アップルの創業者スティーブ・ジョブズ氏は、死の数カ月前、30年来の好敵手で協調と対立を繰り返してきたマイクロソフト社の創業者ビル・ゲイツ氏と3時間あまり、2人きりで語り合っていた。24日から刊行が始まる評伝「スティーブ・ジョブズ」で明らかになった。評伝は世界18カ国・地域で一斉に発売される。
ジョブズ氏宅に見舞いに訪れたゲイツ氏は、ジョブズ氏が一時アップルから追放された後に復帰したことに触れて「君は『すごいモノ』を作った。まぬけ連中がめちゃくちゃにしかけていたアップルを1990年代に救ったのはすごかった」とたたえた。2人は教育へのコンピューター導入を話題にし、家族を持ってよかったと語り合った。
一方、ジョブズ氏は、グーグルが携帯端末の基本ソフト「アンドロイド」を開発し、電話事業に参入したことに昨年、怒りを爆発させた。「連中の標的はiPhoneだ。何でもかんでも我々から盗みやがった。アンドロイドは抹殺する。水爆を使ってでもやる」
「偉人」としてのジョブズよりも、こういう話の方が我々世代にはしっくりきます。
「ゲイツ氏は想像力がない」、ジョブズ氏が伝記で酷評 (ロイター) - Yahoo!ニュース
ジョブズ氏は著者のウォルター・アイザックソン氏に対し、「ビルは基本的に想像力がなく、何も発明してこなかった。だから、テクノロジーより慈善活動をやっている今の方が心地良いのだと思う」と発言。さらに、「彼は臆面もなく、他人のアイデアを盗み取った」とこき下ろす場面もあった。
ゲイツ氏は、他人を魅了するジョブズ氏の一面にうらやみを抱くこともあったが、一方で「人間として異様に欠点があった」とコメント。ただ、ゲイツ氏はアップル本社をたびたび訪れ、ジョブズ氏と部下らとのやり取りを目にするのを楽しみにしていたという。
議論好きとして知られたジョブズ氏は、アイザックソン氏との40回以上に及ぶインタビューの中で、「(アップルでは)お互いに対して、残酷なまでに正直で、すべての人が私にくそったれだと言えるし、私も彼らにくそったれと言える。大声でやり合うほど活発な議論が幾度もあった」とも述べている。
「臆面もなく」PARCから「アイデアを盗み取った」のは誰でしたっけ?