自慢話ばかりする「KY若手社員」が増殖中!? 謙遜しない世代が生む職場の不協和音は解消できるか|イマドキ職場のギャップ解消法|ダイヤモンド・オンライン
後輩は先輩の前で自慢話はしないもの。以前は、そんな暗黙のルールがあったものです。後輩の方が優れていることでも「先輩すごいですね」と持ち上げ、その後に「お前もやるじゃないか」と後輩も称えられるのがお約束。そうした会話が会社の上下関係、ヒエラルキーのなかで繰り返され、職場は円滑に動いていました。
ところがイマドキの若者は、その暗黙のルールを無視して、謙遜することなく、堂々と自慢話をしてきます。そんな自慢話に対して、先輩社員は大いに戸惑っており、なかには「生意気だ」と攻撃を仕掛ける輩までいるようです。
ウチにも居ます。 先日も課長が「あいつは休憩所で話を大きく自慢げに語るから、あいつが休憩に来ると席を立つ人が何人もいる」と言ってました。
これも「ゆとり」なのかもしれませんが、自己アピールをしなさいと言われて育ってきているので、本人にとっては自然な行動なんでしょう。
「なんで自分が出来ることを謙遜して、『自分はまだまだです…』なんて発言しなければいけないか、意味がわかりません。私は自分のスタンスを絶対に変えません」
実際にSさんは、自分がプランした企画がクライアントで高評価を得ました。それに対して先輩達が「なかなか大したものだ」とコメントしたところ、それに対してSさんは、
「今回のプレゼン資料は1ヵ月かけて工夫を重ねました。特にこだわったのは、キャッチコピーの切り口ですかね。業界を知るための情報収集も怠りませんでした。具体的には…」
と、自慢話を長々と続けました。すると1人の先輩社員が、
「そんな自慢話をするなんて10年早い。謙虚な姿勢だけ示していればいいのだ!」
と、やや怒り気味な発言をしました。やはりSさんにはキツイ言葉だったようで、しょんぼりとしてしまいました。
ただ、ここで救いの神が登場します。隣の部署のM課長がこのやりとりを近くでみていて、「これはまずい」と割り込んできたのです。
「いいか、後輩にそんな言い方してはいかん。まずは素直に成果を称えてあげなさい。ただし、S君にも言いたいことがある。君はまだ入社1年目。これからたくさんの仕事を覚えて大きく成長してもらいたい。だから、このレベルの仕事ぶりで満足して、自慢話をしていてはいけない。もっと高いレベルを目指す志があれば、発言は謙虚にならざるを得ないはずだぞ」
後輩だから謙虚に先輩を立てるべきなんて思いません。 かといって、KYな若者を擁護しようとも思わないです。
あんまり過保護に育ててもしょうがないので、メンタルヘルスの状況を見ながら、転んで覚えていって頂きたいと思います。