オリンパス山田前監査役、通報窓口拡充に猛反対

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asahi.com(朝日新聞社):前監査役、通報窓口拡充に猛反対 オリンパス - ビジネス・経済

オリンパスの損失隠しを長年にわたって主導した一人とされる山田秀雄・前常勤監査役が、社内の法令違反などを通報する外部窓口の設置に強く反対していたことが、同社が設けた第三者委員会の報告書で分かった。不正の当事者が意図的に社内のコンプライアンス(法令・規範順守)態勢を骨抜きにしていた形だ。
 
第三者委員会の報告書によると、オリンパスは2005年に「コンプライアンスヘルプライン」を設置。法令や社員の行動規範に違反する可能性がある行為について、社員からの通報を受け付け始めた。「風通しのよい職場環境を醸成し、不祥事の芽を早期に発見して是正する」のが目的で、秘密の厳守を約束し、「報復など不利益な処遇を受けることは一切ない」と保証していた。

第三者委員会が言った「経営の中枢が腐っている」というのは、じつに正確な表現でしたね。

だからこういうことも起こるわけです。

asahi.com(朝日新聞社):オリンパス、内部通報者に賠償金 差し押さえ命令後に - 就職・転職

会社の内部通報制度を利用した社員を不当に左遷したとして民事訴訟で敗訴し、賠償金の支払いを命じられたオリンパスが6日、訴えた現役社員の給与口座に利息を含めた約261万円を振り込んだ。同社は上告中だが、損失隠し問題で支払ってもらえるか不安に思った社員側が、預金差し押さえを申し立てたことがきっかけだった。
 
支払いを受けたのは、浜田正晴さん(51)。2007年に企業倫理を逸脱していると感じた上司の行動を社内で通報した後、畑違いの部署に異動させられた。8月末の東京高裁判決は「制裁的に配転命令をしており、人事権の乱用にあたる」と認め、慰謝料など220万円の賠償を同社に命じた。
 
同社は最高裁に上告し、賠償金は支払われなかった。しかし、不正経理の発覚で不安視した浜田さん側は、「判決確定前でも仮に支払いを強制できる」という判決内容に基づき、三菱東京UFJ銀行新宿支店にあると思われた同社の預金の差し押さえを申し立てた。
 
東京地裁は先月22日に申し立てを認め、差し押さえ命令を出したが、その後、オリンパス側から「払う」と連絡があったという。

債務超過とかになってたら、賠償金を貰えなくなる可能性もありますからね。

オリンパスが銀行団向け説明会を16日開催、支援再要請へ | Reuters

オリンパス(7733.T: 株価, ニュース, レポート)は、損失隠し問題による過去の決算訂正を14日までに提出する予定に続き、16日に東京都内のホテルで主要取引銀行の三井住友銀行など金融機関向けに説明会を開く。複数の関係筋が8日までに明らかにした。
 
損失隠しの発覚後、高山修一社長ら経営陣から銀行団への説明会は11月16日に初めて開いた。今回はそれに続き、第三者委員会の報告書が6日にまとまって上場維持の前提条件の14日までに過去の決算訂正を提出できる見込みが立ったことから改めて開催し、取引金融機関に支援を要請するとみられる。第三者委員会の報告書では、反社会的勢力の関与は認められず、新たな簿外債務や水増しされた資産はなかった。

14日までに決算訂正が提出できる見込みが立ったんですね。
でも、もし公権力の捜査で新たな負債でも出てきた日には、エライことになりそうです。