「モータ主体」に舵を切ったホンダ

「エンジン主体」から「モータ主体」に舵を切ったホンダ - クルマ - Tech-On!

今回明らかになってみると、ホンダの2モータ式ハイブリッドシステムの構造は、拍子抜けするほどシンプルなものでした。簡単にいえば、ほとんどの走行モードは、電気自動車(EV)、もしくはシリーズハイブリッド車(HEV)として、モータで走行します。そして、高速走行時だけ固定ギアでエンジンとタイヤを直結してエンジン走行するというものです。
 
遊星歯車機構がない分、機械的損失が少なく、高効率というのがホンダの主張です。ただし、この方式の難点は、駆動力のほとんどをモータが担うので、高出力の発電機、モータが必要ということです。実際、今回展示されたプラグインハイブリッド車(PHEV)用のシステムは、モータの出力が120kW、発電機の出力が100kWという大きなものです。この点を開発担当者に問うと、確かにモータや発電機のコストが高くつくことは認識しており、現在その低コスト化に努力しているという返事でした。(中略)
 
実際、このシステムを搭載したPHEVの試作車を試乗したのですが、走りはEVそのものでした。
 
“君子豹変す”という言葉がありますが、エンジンに強くこだわってきたホンダが、ハイブリッドシステムでモータ駆動主体のシステムに舵を切ったことは、今回の発表会における大きなサプライズだったといえます。

高速走行するとあっという間に電池を消耗するEVの弱点を、TOPギヤ相当で直結して変速ロスをなくしたエンジンで補うという考え方なんでしょう。
プリウスのモーターが60kwですから、確かにデカいですね。 変速機構がない分だけ、モーターを大きく出来るのかもしれません。