ブリヂストン、「AAA」のECOPIAでPlayzを置き換え

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ブリヂストン、転がり抵抗を10%減らしつつ直進安定性を高めたタイヤを発売、33品種が「AAA」 - クルマ - Tech-On!

ブリヂストンは2012年1月11日、同社のタイヤブランド「ECOPIA(エコピア)」シリーズの新モデルを発売すると発表した(図1)。転がり抵抗を従来品と比べて小さくした上で、直進安定性を高めた。2012年2月1日から国内で発売する。
 
セダン用の「ECOPIA PZ-X」、軽自動車・小型車用の「ECOPIA PZ-XC」、ミニバン用の「ECOPIA PRV」の3種類がある。タイヤサイズの違いでそれぞれ43品種、26品種、26品種あり、合計で95品種になる。このうち33品種で、2010年から始まったラベリング制度で転がり抵抗が最も小さい等級である「AAA」を達成した。ブリヂストンのタイヤでこれまでAAAを達成していたのは2品種だけだった。なお、ウェット路でのグリップ性能を表す等級は上から3番目の「c」で、従来のAAAの品種と同じである。
 
開発品は、これまでのECOPIAシリーズと、直進安定性の高さをうたう「Playz」シリーズの一部を置き換えるタイヤという位置付け。目標販売数は年180万個で、これは従来のECOPIAシリーズの「EP100S」「EP100」、Playzシリーズの「PZ-X」「PZ-XC」の販売数を合わせた値になる。Playzシリーズは縮小させる形である。

これからは「AAA」が普及タイヤにも波及していくんでしょう。

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こうした転がり抵抗をアフターマーケット用タイヤで、簡単に分かるようにすることを目的に始まったのがタイヤのラベリング制度だ(関連記事)。2010年に始まった同制度は、転がり抵抗を、「RRC(転がり抵抗係数)」として表す。RRCは、あるタイヤの転がり抵抗を、タイヤに加えた荷重で割ったもの。転がり抵抗はタイヤサイズに応じて変わるため、タイヤにかける荷重で割ることで、サイズに依存しない係数としているのだ。
 
ラベリング制度では、転がり抵抗を「AAA」「AA」「A」「B」「C」という5段階に分け、「A」以上を“低燃費タイヤ”とみなす。正確にはウエット時の制動力も加味して、制動力が「a」~「d」という4段階以内に入っていることが条件となる。一般的に転がり抵抗が20%減ると、その1/7から1/8の燃費改善効果があるという。「B」の転がり抵抗の下限値と、「A」の転がり抵抗の上限値を比較した場合、後者は前者に対して26%下がるので、燃費は3%程度改善できることになる。
 
2010年時点では、転がり抵抗のレベルが最高ランクのAAAに対応したタイヤは、ブリヂストンの「ECOPIA EP100S」と東洋ゴムの「SUPER ECO WALKER」しかなかった。しかし、2011年になって3月に横浜ゴムが「BluEarth-1 AAA spec」を製品化、さらに住友ゴム工業も12月にAAAを実現した「エナセーブ PREMIUM」を発表し、2012年2月から発売するとした。これで、国内の4社からAAA対応のタイヤが出そろうことになる。

「AAA」が増えて差がつかなくなってくると、「AAAA」とか設けないといけなくなるかもね。