耳を疑う消費税増税をめぐる自己矛盾 野田首相の信頼感はユーチューブで地に堕ちた|田中秀征 政権ウォッチ|ダイヤモンド・オンライン
もしも、当時は未熟であったからその後勉強して方針転換したと言うなら、この十数年間の政治生活で税金を受け取って何をしていたのか。「税金を返せ」と言われかねない。
また、街頭演説が選挙の方便としての発言ならば、投票した人から「票を返せ」と言われても仕方がない。
この一件は、どんなに弁明しようとしても弁明できないもの。弁明すればするほど信頼が地に墜ちるだろう。
「天に唾する」と言いますが、立場や状況に応じて臨機応変に対処しなければならない政治家としては、避けて通れないブーメランではあります。
逆手にとって、過去の自民党の首相の言葉を引いてみても返り討ちに合うだけです。
首相が協力要請も、野党側は対決姿勢崩さず | 日テレNEWS24
野田首相「持続可能な社会保障制度を実現するには、給付に見合った負担が必要です。私の言葉ではありません。3年前、当時の麻生首相がこの議場でなされた施政方針演説の中の言葉です。今こそ立場を超えて、全ての国民のために、この国の未来のために、素案の協議に応じていただくことを願ってやみません。この国の未来を切りひらくために、今こそ大きな政治を、決断する政治を共に成し遂げようではありませんか」
野田首相は、かつて与野党協議を呼びかけた自民党・福田元首相や、税制の抜本改革を訴えた麻生元首相の演説を引用することで、問題意識が同じであることを強調し、一体改革実現に野党の協力を強く求めた。(中略)
自民党・小泉進次郎議員「もし、野党の時に野田首相が『首相の思いと同じです』と言っていたら、説得力がありますよ。でも、麻生首相の麻生内閣不信任案の賛成討論をしたのは(野田)首相ですよ、当時。ちょっと説得力がないですよね」
不信任を突きつけた相手の言葉を、今になって「同感です」というのもねぇ。