ホンダ今期営業利益予想は64.9%減、タイ洪水影響は1100億円 (ロイター) - Yahoo!ニュース
ホンダ<7267.T>は31日、2012年3月期の連結営業利益(米国会計基準)見通しを前年比64.9%減の2000億円と発表した。東日本大震災やタイ洪水の影響で四輪車の販売台数が減少するほか、為替の円高が響く。
同社は8月に通期の連結営業利益見通しを2700億円と発表したが、タイ洪水が発生して合理的な算定ができなくなったため、いったん未定に変更していた。8月時点に比べてタイ洪水が1100億円、為替が570億円の減益要因となる。企業努力で970億円吸収するものの、すべてをカバーできない。
トムソン・ロイター・エスティメーツによると、過去90日間に予測を出したアナリスト21人の連結営業利益見通しの平均値は2669億円で、会社予想2000億円はこれを大きく下回った。(中略)
12年3月期の連結売上高は前年比12.2%減の7兆8500億円、当期利益は同59.7%減の2150億円となる見通し。
洪水影響は単にHATCの復旧費用だけでなく、タイを含め全世界での販売機会損失なども含んでのことだろうと思います。
続きです。
同社は併せて、今期の四輪車世界販売台数が前年比10.3%減の315万台(8月予想は343万5000台)になる見通しだと発表した。今回予想は8月予想に比べて28万5000台減少したが、会見した池史彦取締役専務執行役員は「このうち26万台が洪水の影響」と説明した。10─12月に17万台、今後1─3月で9万台の影響が出る見通し。
世界販売台数見通しの主な地域別は、日本が58万5000台(8月予想は56万5000台)、北米が132万台(同137万5000台)、欧州が16万5000台(同19万5000台)、アジアが88万台(同108万台)。
第4・四半期の為替レートの前提は1ドル=77円、1ユーロ=97円。通期平均では1ドル=78円、1ユーロ=106円とし、8月予想の1ドル=80円、1ユーロ=112円から円高方向に修正した。
ホンダは昨年10月4日から操業を停止しているタイの四輪車工場について、3月末までに操業を再開する計画。池取締役は「4月の頭からフル生産を目指している」と述べた。タイ周辺各国拠点の生産水準も、4月までに通常レベルに戻る予定だ。
池取締役は会見後、記者団に対し、生産再開を目指しているタイ工場への再投資について「今期は250億円くらい」と述べた。11年3月期の設備投資費4100億円の中に入っているという。また、エンジンなどの生産再開に必要な投資として12年3月期には100億円程度の費用がかかる見通し。
連結赤字になるんじゃないかと心配していましたが、利益対応でかなり取り返したということですね。
タイ以外の国はどうなのかな?
ホンダ、タイの四輪車生産拠点が3月末に生産再開へ (レスポンス) - Yahoo!ニュース
タイ周辺のアジア諸国における生産の状況については、タイからの部品供給が停止した影響により、生産停止、または生産調整を行っていたタイ周辺のアジア諸国の生産拠点は順次生産活動を再開し、4月までには全生産拠点で通常レベルの生産に戻る見通しとしている。
今後の対応について、同社は定期的に水位の定点観測を行うとともに、ロジャーナ工業団地と連携を取り、工場周囲への防水壁の設置なども検討している。また、タイ政府やロジャーナ工業団地に対して洪水リスク回避の要請などを行なっていく。
カシオみたいに別の場所に工場を建て直す会社もありますが、今の工場を復旧させるなら二度と水没させないように対策を講じるべきでしょう。
ホンダ、タイ工場3月末に生産再開 今期最終益は2150億円に (産経新聞) - Yahoo!ニュース
タイ洪水による損害は173億円に及んだが、これに対応する保険金収入が118億円あり、損失は最小限にとどまるとみている。
保健には入っておくものですね。
ホンダ労組、一時金5.0カ月分要求 (フジサンケイ ビジネスアイ) - Yahoo!ニュース
ホンダの労組、本田技研労働組合(山口秀貴中央執行委員長、組合員約4万人)は2日までに、今年の春闘で、年間一時金について5.0カ月分を要求する方針を固めた。賃上げ要求は3年連続で見送る。14日に正式決定し、15日に会社側に要求する。同労組は一時金要求に当たって、5カ月をベースに成果分を上乗せする方式ををとっている。昨春は5.9カ月分の要求に満額回答だったが、今回は歴史的な円高や震災に伴う厳しい経営状況を考慮し、上乗せ分の要求を見送った。
5.0でも経営側とは厳しい交渉になるんでしょう。