「上から目線」が嫌いで「言われたことしかやらない」若者の動かし方 : J-CAST会社ウォッチ
SさんとDさんには、どんな違いがあったのでしょうか。まず、Sさんがイメージする「きれい」が部下たちに伝わっていなかった可能性があります。この会社の状態しか知らない若者にとって「何が悪い?」としか思えなかったわけです。
彼らを動かすには、行動レベルに落とせるように噛み砕いて、何をどうすればよいか具体的な指示をすることと、それをすることによるメリットを添えてやることが必要です。
もうひとつは、Sさんが命令口調で「わかったな!」と言ったことが「上から目線」として反発されたのかもしれません。上司は会社であり、部下は会社から給与を得ている限り、上司の指示に従うのが原則です。
しかし、そういう原則を自覚していない若者は、指示や命令を「上から目線」と受け取って反発するのです。Dさんのように、同等あるいはお兄さんの目線から、「○○しよう」と呼びかけるのは効果的です。
バカバカしいと思う人もいるかもしれませんが、マネジメントは結果。結果のためには、必要な手段を採るしかないというわけです。
この記事を読んだときに、最初は「上司や先輩が上から目線で言われて反発する」なんてアホか。 まったく、最近の若者は... と思ったのですが、よくよく考えてみると自分にもそういう傾向がありますね(汗)。
「上から目線」になるのは立場上理解できるのですが、反発したくなる気持ちも分かります。
精神論的に言われるんじゃなくて、「こういうメリットがあるからこうしよう」とか「やらないとこんな不利益が起きるからこれをやろう」と言われると、腰を上げやすくなるのだと思います。