期待の揚水発電も積み増し難しそう…需給検証委 : 経済ニュース : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
今夏の電力需給を検証する政府の有識者会議「需給検証委員会」(委員長・石田勝之内閣府副大臣)は26日、電力会社から提出を受けた供給力見通しをこれ以上積み増すことは難しいという見方でおおむね一致した。
昼間の電力需要ピーク時は、夜間の余剰電力でくみ上げた水で発電する揚水発電に期待がかかるが、原子力発電所が軒並み停止したことで夜間の余剰電力がそれほど生まれず、従来ほど貯水量を確保することができないと判断した。企業の自家発電設備も、既に電力会社の見通しに最大限盛り込まれているとした。
昼間のピーク時間帯のみ節電すればいいという訳ではなくて、夜間・早朝などで節電ができればその分を揚力発電所に蓄えて、ピーク時間帯に使うことができます。
ということは、EVやオール電化住宅が増えるほど、揚力発電所の稼働率が下がり、電力の供給能力が低下する訳ですね。
あー、乗らずに家庭用蓄電池として使うというのも考えられますが、「乗らないクルマ」なんて意味ないでしょ?
舘内端の「自動車の力」:第10回「エンジン自動車VS電気自動車」 | Japan EV Club
そこで、エンジン自動車と電気自動車のベースにある“自動車”を改めて定義しておこう。
自動車は、あまねく世界に広がってこその存在である。だれでも、どこでも、経済的に見合って、走れなければならない。それが自動車の第一条件である。
一方、いまや10億台になろうという自動車保有台数は、環境保護とエネルギー安全保障を除いて論議できない。上記の第一条件と共に、自動車には環境に対する負荷を減らし、エネルギーの安全にも配慮することが求められている。これが第二の条件である。
しかし反EVに夢中になるあまり、往々にしてエンジン自動車がこの条件を満たせないことを忘れがちである。
第二の条件をクリアーしようとすると、エンジン自動車は使えないということが明らかになる。
先に、「それはわかった。しかし、電気自動車は使えないじゃないかというのが、反EV派の主張である」と述べたが、それは第一条件をEVが満たせないことを主張しているだけであり、「それならばエンジン自動車は第二条件を満たせるのか。エンジン自動車だって使えないじゃないか」とEV推進派に反論されてしまうのである。
この点が、エンジン自動車VS電気自動車の論議でかみ合わない点である。
現状では、エンジン自動車は自動車の第二条件をなかなか満たせず、電気自動車は第一条件を満たすのが困難だ。
エンジン自動車を擁護するのであれば、それが第二条件を満たせるようになれるかどうか問われるし、電気自動車を擁護するのであれば、第一条件を満たせないことどう考えるかが問われることになる。
エンジン自動車も電気自動車も、従来と同じように使おうとすると、実は使えない自動車なのだ。
したがって、エンジン自動車VS電気自動車の討論は、ここを出発点にしなければならないことになる。
EVの普及が原発の再稼働か、火力発電の増設を誘発するのであれば、第一条件どころか第二条件すら満たしていないことになりますね。
将来的には(広い意味での)EVが有望なのは間違いないですが、今の日本でバッテリーEVに乗るのはむしろ環境には逆効果なんじゃないかと思います。
つくづくバッテリーEVというのは、原発を前提に成り立っているクルマなんだなと思います。