2012年 4月28日(土)
便宜上、ここからを二日目とします。
事前の計画では、四日市でR25に入るのが12時としていました(実際には07:50に通過)ので、ここまではかなり早いペースで来ています。
そこで予定通りに、暗峠を越えて大阪入りすることにしました。
暗峠。 それは酷道マニアなら一度は訪れたい「聖地」とも言うべき峠です。
11:21 コンビニを出発してR308の旧道へ。 住宅街をかすめるようにして第二阪奈有料道路をくぐっていきます。
写真は県道7号とぶつかったところ(11:26)ですが、直進するR308のなんとも頼りない線の太さが、先行きを暗示しています。
GPSによると、交差点での標高は87mでした。
住宅街を抜けて富雄川を超えると、もはや国道には見えませんね。
田んぼを過ぎると上り坂が始まります。 傾斜は最大10°ほどですが、道が狭くて建物が迫っているので、圧迫感があります。
対向車も1台来ました。
集落を抜けると左側にファンスが。
11:32 先ほどくぐった第二阪奈有料道路の上を渡ります。 ここで標高132m。
渡った先にあった看板ですが、この先はGoogleのストリートビューも途切れています。
小さな集落を抜けます。 この辺りもかなりの急勾配で、重たいキャンプ道具を積んだ状態では、再発進が困難です。
勢いを付けて登りながら写真を撮ります。
登り切ったところ。 幅員2mくらいでしょうか。 一歩間違えるとフェンスにぶつかります。
一旦下ります。 この先に県立矢田自然公園への分岐があります。
郡山警察犬訓練所の前を通過してまた少し上ります。
賢聖院の前を過ぎたところがピークで、標高270mです。 ここから急な下りになります。
撮影ポイントはまだ道幅が広かったですが、この下り坂は本当に狭いです。
写真を撮っていたら、後ろから軽トラが。 もしこの坂を登ってきて、前からクルマが来たら最悪ですね。
500mくらい下ると、急に道幅が広くなり信号があるT字路に突き当たります(11:45)。
右折して350m進むと左にそれる道がありますが、こちらが国道です。
11:48 うねうねと住宅街の中を抜けるといきなり踏切が。 近鉄生駒線だそうです。
渡ってすぐクランク状に橋を渡ります。 標高は116mです。
橋を渡った先にあった暗峠の標柱。
矢印の先はこの道です。
電柱の標識には「幅員1.3m」とあります。 本当なら軽自動車すら通れませんが。
この辺りからは一本調子な上り坂になります。 ハイカーが異常に多いです。
藤尾町の集落を抜けると、相変わらず勾配は急ですしハイカーも多いですが、あとは棚田が広がる開放的な道になります。
11:58 いきなり現れるガード。 上を走るのは信貴生駒スカイライン。
ガードを抜けると、突然タイムスリップしたかのような石畳の道が現れます。 11:59 ここが県境、暗峠です。 標高は455mだそうです。
大阪側に入って、奈良県側を振り返ります。 昔なら奈良盆地が一望できたのでしょう。 近鉄はなんとも無粋な道路を作ったものですね。
石碑もありますが、それほど昔のものではなさそうです。
石畳の区間は峠付近の30mほどで、コンクリ舗装に戻ります。 エンブレを掛けながら下りますが、撮りながらは怖いです。
バイクが登っていくのが、いま降りてきた国道になります。
看板に書いてなければ、にわかには信じられないですよね。
左のコンクリ舗装の方が国道です。
Wikipediaの記事にもある「37°の急勾配S字カーブ」はこの辺りだろうと思います。 上りじゃなくて良かったです。 エンブレを利かせてもどんどん加速するので、ブレーキを強く掛け続けます。
しばらく下ると、木々の間から大阪の街が見渡せました。
12:10 近鉄奈良線のガードまで下ったところで、暗峠越えはおしまいです。 ここでの標高は68mでした。
念願の暗峠でしたが、キャンプ道具を積んで越えるものではありませんね。 クラッチとブレーキを相当に酷使します。 一度通ればじゅうぶんです。
ちなみに急ぐ場合は、阪奈道路やR163を使って大阪入りする方がいいです。
出港編へ続く