エコウィルの弱点

光熱費の節約効果で差 「エコキュート」「エコウィル」利用者の本音:資源・エネルギー:ECO JAPAN -成長と共生の未来へ-

エコウィルと太陽光発電の両方を設置し、「W(ダブル)発電」にしている利用者もいる。新潟市に夫婦2人で暮らすSさんだ。「省エネを心がけているので、冬の夜でも1kWの電力を超えることはほとんどない」と言う。食器を洗うのにも省エネのため水を使っているのでお湯の使用量も少ない。1kWの電気を使い切れるのは、冬の入浴用の温水を作る際に発電した電気で暖房用にエアコンを運転するときに限られる。(中略)
 
家族の人数が少なく、省エネ意識が高い消費者の場合、エコウィルを導入すると1kWの発電出力を持て余し、効率が上がらず、光熱費削減効果も低く、期待外れに終わりかねない。だが、Kさんや酒巻さんの例が示す通り、エコウィルを選ぶ消費者は省エネにも積極的で環境志向が強いケースが少なくなく、家庭用コージェネの持つ本来の環境性を引き出す上で大きな課題を残す。
 
今春から販売が始まった燃料電池を使った家庭用コージェネ「エネファーム」では、こうしたエコウイルの課題を克服できそうだ。燃料電池はガスエンジンと違い、定格出力に満たない運転も可能だ。エコウイルのように、無理やり1kWを消費するよう、努力する必要もなくなる。

この記事は2009年のものです。 エコウィルに興味があったので読んでいました。
当時は(今も?)エコウィルに関する記事は少なかったので、とても参考になりました。

エコウィルの弱点は、納期(半年かかる)や価格(エコキュートの倍)などたくさんあります(笑)。
でもシステムとしてみた場合は

1.お湯の消費量が少ないと、発電量も少なくなる
2.発電時は常に定格出力なので、消費電力が1kWを越える時間帯がなければ無駄になる
3.停電時に稼働(自立発電)できない

の3点ではないかと思います。

3.はさいたま市での実証実験でテスト中ということですので、将来的には可能になるかもしれません。


1.については、床暖房やコンベクター、温水式浴室乾燥機なども一緒に導入することで、ある程度は発電量を上げることができます。 暖房に掛かる電気代や灯油代を減らせますので、トータルでの光熱費が下げられます。

ただ、暖房を必要としない時期に発電量が下がるのは致し方ないようです。
根本的には、投入エネルギーに対する発電の割合を増やさないと解決できません。 第三世代のエコウィルは、ガスエンジンの熱効率がアップしましたが、レシプロエンジンの熱効率には限界がありますので、将来的にも燃料電池のエネファームには敵わないでしょう(初期導入費用はエコウィルの勝ちですが)。


2.は仕方ない面もありますが、系統連系できる家庭用蓄電池があれば、その充電でカバーできるかもしれません。
とはいえ、そのような充電池は100万円以上する高価なものばかりです。 そんなものを導入するくらいなら、EVやPHEVなどを購入した方が良いように思います。

我が家の場合、一日のうちで1kWを超える時間帯がどの程度あるのかは、正直よく分かりません。 少なくともIH調理器や電子レンジが動く、夕飯の料理中は超えているんじゃないかと思いますが。

あんまり使い切れないようなら、プリウスPHVでも買うかな? EV-neoの原付二種版が出たらリース契約するんですが。

エコウィルは家庭で使う電力の4割を賄えるという触れ込みですが、実際には25%程度ではないかと考えています。
それを承知の上で導入しようとしているんですけどね。