Car Watch 東海大、車載も見据えた波動エンジン(熱音響機関)を開発
波動エンジンそのものについては、長谷川助教が解説。波動エンジンは、現在、産業界で捨てられている65%の廃熱を高効率に回収できるものであり、「実現すれば産業界、経済界に大きなインパクトがある」ものであると言う。
波動エンジンの仕組みは、自然界にもあり、雷の「バリバリッ」という雷鳴がその現れで、大きな温度差が音(波)になる現象を利用している。高効率なエンジンとして成立したのは近年のことであり、米国のロスアラモス研究所が1999年に発表した論文によるものと言う。
波動エンジンは、熱による気体の膨張・収縮が波動として現れる現象を利用しており、気体の共振を利用するため「可動部分がない」こと、すべての熱機関の中で「高効率」なこと、パイプを使った簡単な構造から「ローコスト」であることを特徴としている。