仏プジョーが8000人削減と工場閉鎖を発表、損失に歯止め (ロイター) - Yahoo!ニュース
閉鎖されるのはパリ郊外のオーネー工場で、2014年に生産を停止する。余剰能力を抱える国内生産設備の合理化の一環で、フランス国内では20年ぶりの自動車工場閉鎖となる。同工場では3000人以上が雇用されている。
大型車への需要後退を受け、仏西部のレンヌ工場で従業員5600人のうち1400人を削減するほか、製造部門以外でも全社的に3600人を削減する。
昨年発表済みの6000人に加え、新たに8000人が削減されることになる。(中略)
プジョーは上半期の純損益が赤字となり、主力の自動車生産部門の営業損益は7億ユーロ(8億5750万ドル)の赤字になるとの見通しも明らかにした。
製造活動により月2億ユーロを消耗しており、キャッシュフローは2015年までプラスには転じないとの見方を示した。
ユーロ安でEU圏外での販売が多いドイツのメーカーはますます富み、それ以外のメーカーは貧するという構図は今後も続くでしょう。
ボルボやサーブのような行く末にならなければいいのですが。
[FT]仏プジョーの国内工場閉鎖、自動車一斉リストラの引き金に:日本経済新聞
実際には、同工場の閉鎖が近いことは周知の事実だった。ドイツを除く欧州主要国の自動車メーカーは需要低迷や慢性的な過剰生産能力により厳しい状況に置かれている。西欧の需要が金融危機前の水準に戻るには2020年までかかるとみるアナリストもいる。(中略)
だが労組はこれに反発。国内工場を維持すべきだと信じる人々にとって象徴的存在となった同社のリストラ策が、なお前途多難であることをうかがわせる。労組幹部は「戦争が宣言された」と述べた。(中略)
仏ルノーのカルロス・ゴーン最高経営責任者(CEO)は3月に「どこかが欧州で大規模なリストラに踏み切ることができたあかつきには、全ての自動車メーカーがリストラを余儀なくされるだろう」と述べた。
非難されても早めにリストラを済ませた会社の方が、浮かぶのも早いだろうと思いますけどね。
仏大統領、プジョーの人員削減「受け入れられない」:日本経済新聞
フランスのオランド大統領は14日、同国のテレビに出演、自動車大手プジョーシトロエングループ(PSA)が発表した約8千人の人員削減計画は「受け入れられない」とし、国が介入して解決を図る方針を明らかにした。
計画は見直しを迫られる可能性が出てきた。
オランド大統領は、政権の最優先政策は雇用だと強調。10%を超えた失業率の低減に全力を尽くす考えを示した。(中略)
「5年間の大統領任期終盤に、雇用が最良の状況となるよう全力を尽くす」とも述べた。
だったら国有化して「プジョー公団」にしたらどうかと。