さてお待ちかね。 導入してまる一ヶ月が経ったエコウィルですが、果たしてどれだけおトクだったのでしょうか?
6月の使用電力量は、374.9kWhでした。 検針期間は異なりますが、先月は443kWh、昨年6月は455kWhでした。
なんでこんなに少ないんだろう? 本当に正しいのかな?
グラフにするとこんな感じです。
購入電力量は313.8kWhでした。 ということは、発電量は差し引きすると61.1kWhということになります。 第三段階の電気代(24.13円/kWh)に換算すると、1,474円ですね。
こちらもグラフ。
ガスの使用量は33.5m3でした。 先月が24m3、昨年6月が23m3だったので、約10m3(40%)増ですね。 発電能力(3kWh/m3)に対する発電率は60.2%でした。
180.28円/m3で計算すると1802.8円増。 ってことは、328.8円の赤字!? ちなみにガスはエコウィルしか使っていません。
東京ガスなどでは、エコウィルを導入すると割引プラン(「エコウィルで発電エコぷらん」)を利用することができます。
冬季料金の割引+それ以外の季節も8%引きというものですが、我が地域の都市ガス供給会社ではそんなプランはありません。 エコウィル導入第一号みたいなので、なくて当然ですけどね。
一応、冬季の暖房割引はあるそうなので、そちらで契約することになると思います。
ついでにいえば、エコウィル導入にあたっての県や市の補助金もありません。 完全自腹での導入です。
元は取れないのは覚悟の上ですし通期では黒字化すると考えていますが、それでも単月赤字はちょっと悔しいですね。 もしガス代8%引き(マイナス490円)なら、161円の黒字だったことになります。
ガスは結構、日によって変動してますね。
エコウィルが発電しているときは、0.33m3/hの都市ガスを消費して1kWhの電力と2.5kW(2,150kcal)のお湯を発生させます。 ガスを燃焼させて熱だけを取り出すエコジョーズと比べると、同じお湯を作り出すのに必要なガス量はどうしても増えてしまいます(つまり燃費が悪いということ)。
ちなみに都市ガス自体は低位発熱量で40.6 MJ/m3(9,699kcal/m3)の熱量を持ちます。
計算するとエコウィルは 6,515kcal/m3になりますので、熱の部分だけでいえば、熱効率は67.1%です。 エコウィルは低位発熱量基準で、発電26.3%・排熱65.7%というスペックですからそんな感じですね。
ガスが持つエネルギー量の28%が電気に変わるということなら、180.28円/m3 × 0.33m3/kWh × 0.28 = 発電コストは16.7円/kWhになります。 でもこれにはガスの基本料金(1,176円)が含まれていません。
前年同月からのガス代の増分(1802.8円)で61.1kWh発電したと考えると、29.5円/kWhという考えも成り立ちます。 おそらくこちらの方が実感として正しいです。
34m3の都市ガスから発電したら、最大で103kWhの電力量が得られるはずです。 実際には発電前の予備動作として補助熱源が作動している時間もあるので、90kWhと仮定しましょう。
実際に発電できたのは61.1kWhですので、2/3しか使えていないことになります。 実際にエコウィル発電中の消費電力は平均して0.7kWくらいのことが多いので、実感とも合っています。
もし90kWhを使いきれていたら、電気代が約700円浮くことになります。 それならガス代の割引なしでも黒字になりますね。
我が家の場合、6月は一年で最も電力消費が少ない(照明や冷暖房が使用が少ない)時期です(ちなみにガスは水道水温が最も上昇する9月が最低)。
それもありますが、発電した電気を上手く使いきれていないというのが一番の理由だと思います。
本気で蓄電池を導入しようかな?と思いますが、費用対効果がねぇ。