隣人を助けないドイツ人

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欧州自動車業界も南北で明暗:日経ビジネスオンライン

伊フィアットのCEO(最高経営責任者)、セルジオ・マルキオーネ氏が、「欧州にある不採算工場を閉鎖するのを支援してほしい」と欧州連合(EU)に要請していることについて、独フォルクスワーゲン(VW)や独ダイムラー、独BMWが反対しているのだ。
 
今のところ、痛みを分け合うべきだとするマルキオーネ氏の要求はほとんど無視されている。現在、欧州自動車工業会(ACEA)の会長も務める同氏は、「各国で工場閉鎖計画を実施すれば、売却が簡単になる。だが、痛みを味わうのがイタリア人だけというのはおかしい。フランスもイタリアもドイツも分かち合うべきだ」と主張する。(中略)
 
ミラノのHISオートモーティブのアナリスト、ペルージ・ベリーニ氏は、「欧州の供給過剰問題は明らかで、景気低迷により事態は悪化している。だがドイツメーカー、特にBMWとダイムラーはほぼフル稼働しているため、マルキオーネ氏の唱えるEUの業界救済プランは実現しないだろう」と、見る。

個々企業の問題であって、それは市場のルールに則って解決すべきというのが独メーカーの主張なんでしょう。 フィアットが破綻したというなら話は別ですが。

これは相手がイタリアだからという訳ではなく、オペルに対してもドイツ政府が支援するのをVWは強硬に反対していました。

そのオペルも再建計画がまとまった(?)ようですね。

独オペルが再建計画、GMとPSAの提携活用し黒字化  :日本経済新聞

米ゼネラル・モーターズ(GM)傘下の独オペルは28日、2016年までの経営再建計画をまとめたと発表した。GMと仏プジョーシトロエングループ(PSA)との提携関係を活用し、素材費や車両生産・開発費などを削減。安定して利益を出せる体質に戻すとしている。ただ具体的なコスト削減や利益などの目標は明らかにせず、焦点となっているオペルの独工場の再編問題も触れない内容となった。

PSAはあまり当てにしないほうがいいと思いますが。