固定価格買取制度はスタートしたが太陽光発電関連株には気をつけろ!|セクシー・ボリンジャーはお見通し!|ザイ・オンライン
例えばドイツでは、再生エネルギー調達のために電気料金に上乗せされるコストが1世帯当たり200ユーロ(約2万円)にもなって、当初の計画を修正せざるを得なくなりました。買い取り価格をどんどん引き下げた挙句、ついに来年からは全量買取もやめてしまうことになりました。
スペインでも太陽光発電で長期高額買取を決めてしまったので太陽光発電バブルが起こり、買取義務を課せられた電力会社が大幅赤字になり、スペイン政府が肩代わりする羽目になったとか。債権額は206億ユーロ(約2兆6000億円)に達するとも言われています。
ほかにも、太陽光発電の固定価格全量買取制度での失敗例は、枚挙にいとまがありません。むしろ成功例がないくらい。ただ、日本はそうした事例を十分に見てきたので、同じ轍を踏むはずがありません……と、言い切れないところが複雑です。ちゃんと上手いこと運用してもらえればいいのですが。
何をもって「成功」と呼ぶかにもよると思いますけれど。
普及させることを目的とするならば、ドイツは成功したので制度の役割を終えたとも言えます。