朝日新聞デジタル:住まいは夏を旨とすべし - 天野彰のいい家いい家族 - 住まい
湿気対策でさらに効果的なのはリフォームや新築の際、室内の壁や天井仕上げを珪藻土や炭などの素材にすることです。珪藻土をボードにした既成のパネル(エコナフィール=習志野加工)や各種の炭ボードなどがあり、長期間の調湿作用に優れ、出かけて閉めきっていても常に60%内外に湿度を保ち、しかも空気中の有害物質なども吸着してくれます。しかも珪藻土ボードは消臭効果も期待でき、病室や療養室にも効果的で私たちもよく使います。
また壁のリフォームが難しいときは、ドアやふすまの両面を珪藻土にすることも効果的です。(中略)
そこで住まいは「夏を旨とする」を心得ましょう。日当たりが欲しいとよく言われますが、古来のわが国の家は日照なるものを迎え入れる構造にはなっていません。ほとんどの民家が湿気を嫌って床をあげ、深く低い庇(ひさし)の上に縁側などの広縁があり、その奥に部屋があります。深い軒や庇は日陰をつくり、雨を避け、湿気を嫌い、床を高く上げることで風を通し、冷えた空気を室内に取り入れようとする「傘の家」でした。
珪藻土がいいというのは、禄太郎さんと話したときに聞きましたが、塗るとなるとなかなか難しいかなと思っていました。
はじめからボード状になっているなら、施工はしやすいかもしれません。
3回くらい建てないと理想の家は建てられないともいいますが、いま新しい家を建てるとしても、どんな家を建てるべきか皆目見当がつきません。
ウチもそうですが、最近の家はどこも軒が短いですね。 狭い土地に建てようとするとそうなってしまうのですが、日差しについては可動式オーニングなどで対応できなくもないです。
伝統的な日本家屋の良さはわかるのですが、冬はやっぱり寒そうです(囲炉裏はムリでも薪ストーブは必要でしょう)。
冷暖房を前提としてエネルギー効率を考えれば、高気密・高断熱という方向に行くのは必然だろうし。 高気密・高断熱といえばスウェーデンハウスですが、こちらのサイトの建築記録を読ませていただくと、やはりどんな建築方法にも長所と短所はあるのだなと思います。
たとえ高断熱仕様の住宅であっても、風通しの良さは本当に重要です。 こればかりは建てた後になって、どうにかできるものではありませんからね。