シャープ元幹部が実名で明かす 日本のテレビが韓国製に負けた「本当の理由」 | 経済の死角 | 現代ビジネス [講談社]
薄型テレビのディスプレイで主流となっている液晶パネルについて、1998年から2003年までのこの事業の「営業利益と設備投資額」の関係を見ると日本勢の失敗は一目瞭然です。
日本のメーカーの行動原理は、「利益が出た翌年には設備投資を行うが、赤字になったら絞る」というもので、リスクを嫌うサラリーマン社長的な発想でした。
それに対して韓国メーカーは、営業損益の状況にかかわらず安定的に設備投資をしてきました。特にサムスン・グループでは、李健熙会長が長期的なビジョンに基づき、液晶事業に集中投資していました。
同じく台湾勢の投資姿勢も戦略的で、'03年の台湾の液晶メーカーの営業利益は500億円程度でしたが、その年の設備投資額は実に5000億円を超えていた。しかも、韓国勢や台湾勢が設備投資をして建設した工場は、第5世代と呼ばれる当時最新鋭の工場でした。
こうした投資戦略の違いは、シェアに如実に表れました。'97年には日本は液晶で約80%のシェアを握っていましたが、'06年には12%へと急落したのです。これがまさに、日本の家電メーカーのほとんどが、薄型テレビ向け液晶ディスプレイの競争から転げ落ちた瞬間でした。
DRAMやNANDもそうですね。 ただ闇雲に投資しても、シャープみたいなことになるから難しいところです。
自動車でも、進展国での現代自や中国での日産がそれに近い投資姿勢でした。
リスクを取らなければ中国市場での勝利はない=日産COO 2012/07/18(水) 07:09:57 [サーチナ]
共同通信社によると、日産自動車本部は長野県の軽井沢で企業家フォーラムを開催した。日産自動車の代表取締役COOである志賀俊之氏は高速な経済発展を遂げる中国などの新興市場について、「企業がリスクを覚悟で積極的に攻め込まなければ、勝つことはできない」と述べ、積極的な投資によって国際競争のなかで勝利を手にしていく意志を示した。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。
中国遼寧省の大連市にある日産の中国4カ所目となる工場が6月に生産を開始した。一部では中国経済の鈍化を懸念する動きもあるが、志賀氏は「戦略を決定するときに躊躇(ちゅうちょ)すれば、すぐさまドイツのフォルクスワーゲンや韓国のヒュンダイ(現代)などのライバルに市場を取られてしまう」と強調した。
チキンレースといえばそれまでですが、潮目の変化には注意しないとですね。