ガス・石油大手、「エネファーム」の顧客獲得堅調-普及は補助金頼み:日刊工業新聞
家庭用燃料電池「エネファーム」の販売が堅調に推移している。主要企業の4―6月の販売台数や受注台数は軒並み、前年同期を大きく上回った。東京ガスでは設置ベースで約1400台と前年同期の約1・5倍に伸長。大阪ガスは6月10日時点で2398台と同じく約3倍に増えた。JX日鉱日石エネルギーは受注ベースで1200台と約2・5倍、東邦ガスや西部ガスも前年を上回るペースで顧客を獲得している。
節電意識の高まりに加え、各社の積極的なPR効果で認知度が向上。「発節電」の広告で反響を呼んだ東ガスは、7月上旬から家電量販店大手ビックカメラの店内でエネファームの展示を開始した。量販店では全国初の試みによって一般消費者への普及を促す。
JXエネは既存の固体高分子型燃料電池(PEFC)タイプより発電効率の高い固体酸化型燃料電池(SOFC)タイプの上積みが寄与。4―6月の納入台数は約600台と前年同期の約3倍に増えた。
量産が進めばコストダウンできるのかしらね。