温泉に入ってニンニクを食べれば心臓の老化を防げる!? - 九大らが発見 | エンタープライズ | マイナビニュース
活性酸素は、生物が酸素を使って生命活動を営む上で必ず発生してしまう有害物質だ。活性酸素が過剰に体内で作られると、がんや老化、メタボリックシンドローム、神経変性疾患などの発症に関わることがわかってきたが、活性酸素がどのような仕組みで病気の進展に関わるのかは不明な点が多く残されていた。(中略)
また、ニンニクやネギなどに豊富に含まれる含硫化合物は、体内に摂取された後、硫化水素を発生する有効成分の1種だ。生体内でもCBSやCSEの働きにより硫化水素が作られることが近年明らかにされ、その働きが注目されている。(中略)
そこで、心筋梗塞を起こしたマウスに硫化水素ナトリウムの水溶液を投与したところ、硫化水素を与えたマウスでは、著しい心機能の改善が見られた。この時、心臓での親電子物質の蓄積とH-Rasタンパク質の活性化も著明に抑制されていたのである。
硫化水素そのものは、高濃度では毒性があることや、不安定で取り扱いにくいことから、ヒトへの治療に応用するには、今後、硫化水素と同様の働きがある安全で取り扱いの容易な治療剤の開発が必要になるという。
夏になると、揚げにんにくが食べたくなりますね。