日産、EVからの電力供給システム「リーフ・トゥ・ホーム」出荷に遅れ:日刊工業新聞
電気自動車(EV)から家庭に電力供給できる日産自動車のV2H(ビークル・トゥ・ホーム)システム「リーフ・トゥ・ホーム」の出荷が遅れていることが分かった。当初は7月20日の出荷開始を予定していたが、一部で不具合が見つかり、設置は早くても9月上旬以降にずれ込む。普及に向け、関西や九州でEV「リーフ」とセットで無償提供するプロジェクトを進めていたが、当初狙った今夏の節電への貢献は難しくなりそうだ。
一部使用環境で不適合が発生する可能性が見つかり、万全を期すために対策を施す。ソフトウエアの修正で対応でき、最終調整のめどが立ったことから、9月に設置を始められるという。
電力不足うんぬんで騒ぐのは、おそらく今夏限りになると予想します。
原発停止で、来年には東電以外でも電気料金が上がっているでしょう。 燃料調整費レベルでは既にかなり上がってますし、再生可能エネルギーの費用負担増もあります。 これをきっかけに、家庭や企業での節電はさらに進むでしょう。
企業側の防衛策(コジェネ設置)や太陽光パネルの設置なども継続的に推進されます。
メガソーラーは比較的短期間で稼働しますから、1年後には原発1基ぶん以上は増えているでしょうね(計画が発表されているものでは原発2.5基ぶんあるそうな)。
大飯3,4号機が再稼働しましたが、今夏の実績で「原発なしでも電力供給に不安はない」ということが実証されるものと期待しています。
となると「計画停電に備える」用途での蓄電池は、意味が薄れてくるでしょう。
太陽光パネルの電力は、蓄電するより売電した方が経済的です。 むしろ蓄電池があるとダブル発電になって、余剰電力の買取価格が下がってしまいます。
蓄電池が活躍するのは、エコウィルと組み合わせる場合だけなんじゃないかと思います(エネファームは出力調整が可能)。
という訳で、設置された時には無用の長物になりそうな「リーフ・トゥ・ホーム」ですが、日産はタダで配っているんだから文句を垂れてはいけませんね。