ホンダの岩村副社長「欧州で商売のやり方見直す必要」 :経営トーク :企業 :マーケット :日本経済新聞
ホンダが7月31日発表した2012年4~6月期連結決算(米国会計基準)は、本業のもうけを示す営業利益が1760億円と、東日本大震災後に生産が滞った前年同期の8倍に達した。ただ、同日記者会見した岩村哲夫副社長は「欧州は非常に景気変動が大きく、信用収縮の影響も受けている。(景気低迷が)長引くという前提で商売のやり方を見直していく必要がある」と述べた。岩村副社長と、同席した池史彦専務との主なやり取りは以下の通り。
――四輪の地域別販売は北米が好調だが、欧州・アジアはどうか。
岩村氏「欧州は特に地場メーカーが多額の販売奨励金を付けて(市場環境の)厳しい南欧から(比較的底堅い)ドイツなどにも売ろうとしている。ホンダも小型車シビックなどを投入しているが影響を受けている。(景気低迷が)長引くという前提で商売のやり方を見直していく必要がある。アジアは、特に中国が計画通り進んでいる」
欧州シビックも今ひとつ勢いがないですね。 かっこいいと思うのですが。
1.6Lディーゼル待ちなのかもしれません。
ただホンダには欧州でシェアを取っていくという決意があるようには思えないです。 HUMを畳むことを考えていても不思議じゃないなぁ。
――4~6月期の業績は市場予想をやや下回った印象があるが、一過性の費用などが生じたか。円高の影響は。
池氏「四半期ごとの予算は開示していないが、通期の営業利益見通し(前期比2.7倍の6200億円)に照らすと4~6月期の1760億円は基本的にオンライン(計画通り)だ。強いて言うと(震災の影響で)去年は北米の販売奨励金がなかったが、今年は商売が伸びているなかで増えている」
池氏「通貨は足元のままでいくと相当なリスクになる。特にブラジル・レアルは予算は1レアル=44円が今は38~39円。レアルが1円動くと(営業利益が)年30億円くらい影響を受ける。海外に事業展開しながら現地で部品調達を増やしているが、為替についてはなすすべがないとも言える」
レアルの為替影響って、意外と大きいんですね。
4~6月期の決算ピーク 業績回復相次ぐも…円高に収益削られる (産経新聞) - Yahoo!ニュース
31日発表されたホンダの4~6月期連結決算は、売上高が42.1%増の2兆4359億円、営業利益が前年同期比7.8倍の1760億円で急回復した。軽自動車「NBOX」や、北米市場での主力車「シビック」が好調だった。
ただ、大幅な増収増益にかかわらず、25年3月期の通期業績予想は据え置き、池史彦専務執行役員は「為替は1年前に比べ、200億円の(マイナス)影響が出ている。秋以降どうなるかは何とも言えない」と、警戒感をにじませた。
大きな影響だけど、輸出を減らしたぶん円高抵抗力は上がっているようです。
ホンダ岩村副社長、四輪車販売計画は「かなりチャレンジング」 (レスポンス) - Yahoo!ニュース
ホンダの岩村哲夫副社長は2013年3月期の四輪車世界販売計画430万台について「これ以上伸びるかというと今の段階ではかなりチャレンジング」との考えを示した。岩村副社長は7月31日に都内で開いた決算会見後、一部報道陣に対し語った。
ホンダが同日発表した2012年4~6月期の四輪車世界販売台数は前年同期比60%増の99万9000台だった。2013年3月期の販売計画台数は前期に対して38%の伸びを見込む。
4~6月期の販売が通期での伸びを大きく上回る結果となったが、岩村副社長は「430万台が上向くかといわれると厳しい」とした上で、「伸び率からいくと確かに中国はスローになっているし、インドも少しスローになっている。下半期までに見極めたい」と述べた。
日産といい「業界としてはダウンだけど、自社だけはアップする」という強気な見立てですね。
【株価】ホンダ急反落…前日発表の第1四半期決算に失望売り | レスポンス (ビジネス、株価のニュース)
ホンダが146円安の2405円と急反落。前日発表した第1四半期決算で営業利益が前年同期比7.8倍と急回復したが、市場予想(2000億円水準)を下回ったことから失望売りに押された格好。(中略)
日産自動車が11円安の733円と反落。トヨタ自動車が15円安の3005円と5日ぶりに反落した。
7.8倍でも失望されるのは、期待の裏返しですね。