シャープ危機の真因は「構造不況」か「製品力の凋落」か

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シャープ危機の真因は“製品力”の凋落にあり? 家電大不況のなかでも各社の明暗が分かれる理由|News&Analysis|ダイヤモンド・オンライン

「私の周りにいる家電業界関係者の中で、『シャープのテレビがいい』という人はほとんどいません。亀山工場、AQUOSというブランドは、一見品質の高さを感じさせますが、実際はそこまでの実力がなかったことに、一般の消費者も気づき始めているのではないでしょうか」
 
『家電批評』(晋遊舎出版)の編集長を務める沢井竜太氏は、こう指摘する。(中略)
 
今年4月、シャープも色表現を高める「4原色技術」を採用した液晶テレビ 『AQUOS クアトロン Gシリーズ』を発売したが、「スペックを高めた割には、実際に映像を見たときの鮮明さ、美しさは全く異なる」と沢井氏は批評する。
 
あの「亀山ブランド」を誇るシャープのテレビが、見た目で他社に劣る評価を受けるとは意外である。スペックを高めることに注力したあまり、肝心の「見え方」が十分検証されていなかったということか。こうした傾向は、同社が強みと謳ってきた「目の付け所=製品の企画力」が弱まっていることに、原因がありそうだ。

かつて、ブラウン管テレビで日本メーカーが圧倒的に強かったのは、「見え方」のノウハウの蓄積があったからです。
FPDになって、そういうノウハウは不要という話も聞きますが、やっぱりソニーなどの液晶はLGなどよりも自然で綺麗に見えると思っています。

液晶テレビで先行したシャープですが、ディスプレイの根本である高画質化のノウハウ獲得に失敗したのが理由の一つではあるのでしょう。