日産自動車、中国依存 一転株安招く :記者の目 :企業 :マーケット :日本経済新聞
8月20日に付けた803円の直近高値からの下落率は15%。同期間のトヨタ自動車とホンダの下落率(各3%、5%)を上回る。反日デモの直接の影響は現地2工場の2日間の操業停止など限定的。市場には「売られすぎ」(JPモルガン証券)との声もあるが、中国事業の先行きに投資家が警戒感を強めている。(中略)
日産自にとって中国の収益貢献は大きい。世界販売の4台に1台を中国で売るまでになり、1割台のトヨタ、ホンダを引き離す。2012年3月期には販売台数を前の期比22%増の124万台に伸ばし、連結営業利益(5458億円)の3割近くを稼いだもよう。現地専用車の開発や内陸部の市場開拓などで先行したことが奏功した。
日産は中国の合弁会社を連結対象にするなど、リスクを取って飛躍的な成長を遂げたわけですが、ここにきて不透明感が増してきました。
もっとも、それは他の日系メーカーだって同じなんですけどね。
トヨタ・日産、中国で本格減産 休業期間を拡大 :日本経済新聞
トヨタでは広州汽車集団(広東省)との合弁会社、広汽トヨタ(同)が休業。同社は主力セダン「カムリ」などを生産しており、生産能力は昼夜2交代時で月3万台。10月8日以降は昼間の操業だけに絞る方針。
日産は東風汽車集団(湖北省)との合弁、東風日産乗用車(広東省)の花都工場(同)など3工場を休止する。昼夜2交代で月産5万台の能力がある花都工場では19日から昼間のみの操業とした。10月8日以降も当面、同様の体制を取る。
ホンダも広州汽車との合弁、広汽ホンダ(広東省)で昼夜2交代制を昼間だけの操業にすることを検討している。
ホンダも先日、中国で新型車を大量投入すると発表したばかりです。
ホンダは長らく「いつでも足抜けできるような」半身の姿勢で中国事業を行なっていたのですが、本腰を入れたとたんにこんな状況になるとは皮肉な話です。