ホンダ、今期の世界販売台数計画を「未定」に変更 | Reuters
ホンダ(7267.T: 株価, ニュース, レポート)は29日、中国情勢などが見通せないとし、2013年3月期の世界販売台数見通しを「未定」に変更した。従来見通しは430万台としていた。
主要地域別の見通しでは、日本を73万台(従来見通しは71万台)に上方修正。米国は150万台で変更しなかった。北米では市場回復と震災の影響からの反動増もあり、スポーツ多目的車(SUV)「CR─V」などの販売が好調に推移している。
一方、中国では反日運動の影響で、9月の販売台数が前年比で約4割減少した。中国工場では販売動向に合わせて生産しており、今も減産を強いられている。
業績見通しのベースとなる通期の想定為替レートは1ユーロ=103円とし、ユーロのみ2円円高方向に修正した。
なんとか400万台超えは果たしたいところだろうけどね。
訂正:ホンダ、今期の世界販売台数計画を412万台に下方修正 (ロイター) - Yahoo!ニュース BUSINESS(ヤフーニュースビジネス)
*ホンダからの申し出により、13年3月期の世界販売台数計画を「未定」から「412万台」に訂正して再送します。
さすがに世間体が悪いと思ったのでしょうか? 株価に響きますからね。
ホンダ、業績下方修正を発表予定前にHPで公表 (読売新聞) - Yahoo!ニュース
ホンダは12年9月中間連結決算を29日午後3時に開示する予定だったが、誤って同日午前10時半頃に自社ホームページ(HP)で公表した。HP上には約20分にわたって掲載され、担当者が気付いて取り下げた。
その後、東京証券取引所の求めに応じ、同日正午に中間決算を正式に発表した。
ホンダはHPへの掲載について「担当者のミス」と説明している。
業績見通しの下方修正を受け、ホンダの株価は一時、前週末の終値より146円安い2370円まで下落。午後1時現在は、95円安の2421円で取引されている。
あらら。 ひどいドタバタですな。
ホンダ、純利益を950億円下方修正 13年3月期 :業績ニュース :企業 :マーケット :日本経済新聞
ホンダは29日、2013年3月期の連結純利益(米国会計基準)が前期比77%増の3750億円になる見通しだと発表した。従来予想は2.2倍の4700億円だった。円高などが響くためで、売上高見通しも23%増の9兆8000億円と従来予想から5000億円下方修正した。
同日発表した2012年4~9月期の連結決算は、純利益が前年同期比2.3倍の2139億円だった。前年に東日本大震災の影響で落ち込んだ生産と販売が回復した。新型の軽自動車「N BOX」の販売増も寄与した。売上高は31%増の4兆7071億円だった。
売上高は10兆円に届かずですか。
ホンダ、会社想定揺さぶる中国リスク :NQNスペシャル :マーケット :日本経済新聞
同時に発表した12年4~9月期の営業利益は前年同期比3.7倍の2768億円と、QUICKコンセンサス(22日時点、10社)の3217億円を下回った。市場では「いい内容とは言えない」(岡三証券の石黒英之シニアストラテジスト)との声が聞かれた。特に指摘されたのは7~9月期の減速だ。4~9月期の営業利益2768億円のうち、6割強の1760億円は4~6月期で稼いだもの。7~9月期は1008億円にとどまる。(中略)
中国販売の回復時期は依然不透明で、市場からは「上期の貯金で下期を乗り切るという会社計画が崩れ、通期の見通しには下方修正リスクが残った」(石黒氏)との声がある。
下方修正発表後、業績悪化を嫌気した売りがふくらみ、株価は一時前日比146円(5.8%)安の2370円まで下落した。もっとも、さらに下値を探る動きは限定的との見方もある。(中略)
決算発表は当初、大引け後の予定だったが、12時に資料が開示された。会社は「人為的ミスによるもの」(広報部)と説明している。きょうの株価下落は開示のタイミングが早まったことに「驚いての売りが出た」(国内投信の調査部長)との声もある。
実際、9月の国内販売はフィットなど台数を落としていますからね。
ホンダ池専務、中間期の営業利益は「500億円程度ビハインド」 | レスポンス (ビジネス、企業動向のニュース)
ホンダの第2四半期累計の営業利益は、前年同期比3.7倍の2768億円と大幅に改善している。同社は中間期の業績予想を公表していないものの、期首時点の通期営業利益予想は6200億円だった。池専務はその利益計画からは中間期時点で、おおむね500億円届かなかったと指摘した。
このうち、為替による影響が180億円、残りの300億円強は一部地域での台数減やモデルミックスの悪化によるものと分析した。為替は円ドルの変動が小幅だったものの「ブラジルやロシアなど新興諸国の通貨が総じて安かった」ことが影響したという。
4輪車販売は日本と北米を中心に大きく回復したものの、欧州などの回復ぶりが不調だった。また、ディーゼル車へのシフトが急激に進んでいるインドでは、「商品投入が来年となるため(計画比で)相当ビハインドしている」と述べた。
1.6Lのディーゼルは、いつ出るんでしょうかね?
朝日新聞デジタル:ホンダ、業績予想を下方修正 当初比4.9%減収 - 経済
中国での今年の販売台数は、当初計画を13万台引き下げ62万台に見直した。ブラジルの通貨レアルやユーロの為替差損も450億円の営業減益要因となった。
下期の中国販売は3割減の予想といったところですね。
ホンダ副社長、中国「春節までは何らかの影響残る」:日本経済新聞
ホンダの岩村哲夫副社長は29日に都内で開いた決算説明会で、景気減速や日中関係悪化によって厳しさを増す中国での事業展開について「春節(旧正月)までは何らかの影響が残る」との見方を示した。「国慶節明けから(自動車販売店に)客が戻り始めているが、予測は立てづらい」とも話した。
春になって雪解けになるといいですね。
ホンダ、下振れ要因は中国のみにあらず :記者の目 :企業 :マーケット :日本経済新聞
「懸念材料だと思われていたものがすべて顕在化し、いずれも想定より影響が大きかった」。ある外資系証券のアナリストは今回の下方修正について、こんな感想を漏らした。(中略)
“異変”は尖閣問題の深刻化を大きくは反映していない12年4~9月期決算にすでに現れている。営業利益は前年同期比3.7倍の2768億円。震災後の減産などが直撃した1年前から大きく改善したようにみえるが、実は社内想定はもっと高いところにあった。非公表だった上期の営業利益見通しは3200億円前後だったもよう。通期見通し(6200億円)の半分強を上期に稼いで折り返す算段だった。だが7~9月期の営業利益は92%増の1008億円にとどまり、従来の通期見通しに対する上期の進捗率は45%弱にとどまった。
上期の下振れは中国リスクでは説明がつかない。誤算のもとは世界各地に広がる。市場全体が冷え込んでいる欧州では、新型車の効果が限定的にとどまり、販促費用がかさんだ上に台数は計画を下回った。インドではガソリン高の影響で需要がディーゼル車に急速にシフト。ディーゼル車の品ぞろえがないホンダは苦戦した。主戦場の北米でも、新型への切り替え直前の「アコード」を売り切るための販売奨励金(インセンティブ)などがかさみ、販売金融事業を除くと利益水準は低迷したようだ。
さらに利益を押し下げたのが長引く為替の円高だ。中でもブラジルレアルやロシアルーブルなど新興国通貨の下落が響いた。上期の円高の影響額(前年同期比)は営業利益段階で342億円、税引き前利益段階では444億円にのぼった。
こうした厳しい収益環境に、下期は中国での日本車離れが追い打ちをかける。通期の純利益の下方修正額950億円のうち、中国関連は3割程度を占める見通しだ。決算発表した岩村哲夫副社長は「(来年2月の)春節(旧正月)まで何らかの影響は残るだろう」との見方を示し、年間の現地販売計画を75万台から62万台に下方修正した。北米収益は新型「アコード」の投入効果などで大きく改善しそうだが、すでに織り込み済み。通期業績の下方修正は避けられなかった。
世間の最大の関心事である中国問題が下方修正額の「3割程度も占める」とみるか「3割程度にとどまる」とみるかで、評価はがらりと変わってくる。投資家にとっては中国問題の影響割合がもっと大きかったほうが、リスクの所在が中国に限られるという意味でかえって良かったのかもしれない。今回の業績修正が示したのは、より厳しく、より複雑な現実だった。
鋭いね。