ユーロ危機が自然治癒することはない

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ユーロ危機が解消しない理由:日経ビジネスオンライン

目先の出来事から一歩引いて全体を俯瞰してみると、いつも同じ疑問に突き当たる。「これは単なる流動性の危機なのか」という疑問だ。流動性の危機ならば今回の対策で十分なはずだ。だが、「ソルベンシー(返済能力)の危機」だったらどうか。
 
ソルベンシーの危機だとすれば、ECBの支援では役に立たない。中央銀行はその法的定義から、自身が保有する債務を減損処理したり、債務の再編に関与したりすることはできないからだ。(中略)
 
ユーロ圏の危機をソルベンシー危機と見る立場からすると、この6カ月で状況はほとんど変わっていない。ただ、ECBが直近で事故が発生する小さなリスクを取り除いただけだ。昨年盛んに用いられた比喩で言うなら、「ECBは向こうに蹴飛ばしていた缶(問題を先送りにするということ)」をOMTという策によって、大きな缶に取り換えたにすぎない。缶を道の向こうに蹴っていることに変わりはない。(中略)
 
筆者がそう思ったのは、ドイツが、ギリシャ支援計画の2年間延長を受け入れる用意はあるが、これ以上の資金投入をする意思はないという報道を読んだ時だ。ギリシャが自力で不足額を調達するに任せるということだが、そんなことができるはずがない。
 
欧州安定メカニズム(ESM)から直接、スペインの銀行に資本注入する案が否定されたのも同じ考え方だ。スペインで発生した債務は、どこまでも最終的な保証人であるスペイン国家の債務であるという姿勢なのだ。

日本の不良債権だって、結局は小泉内閣でハードランディングさせるまでいつまでもグズグズやってましたからね。
どれだけ時間を掛けようが、自律的な回復はムリなんだろうと思います。