民主党政権に官僚 「信用されなかったことが一番ショックだった」

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衆院解散:官僚「振り回された」…裏切られた期待- 毎日jp(毎日新聞)

「省庁の枠を超え、自民党にはできなかった予算配分を実現してくれると期待したが、何も変わらなかった」。国土交通省の幹部は言う。政権発足直後の国交相や副国交相、政務官は「『俺たちが変える』と肩肘を張っていた」。政治家だけが深夜まで省内に残り、官僚は「相手にされないから先に帰った」こともあったという。「信用されなかったことが一番ショックだった。良かった点は思い浮かばない」
 
防衛省の制服組幹部は「脱官僚、政治主導といってもパフォーマンス。知識も経験もないから、防衛大綱や中期防衛力整備計画の策定でも、財務官僚の描いた経費削減のシナリオを押しつけられた」と振り返った。財務省などと調整する背広組から「どうせ政治が決めるんだから様子見したほうがいい」と声が上がるなど「防衛官僚が萎縮して指示待ちになってしまっていた」と悔やむ。
 
3年余りで、9代8人も法相が交代した法務省では、幹部らが「振り回された」。ある幹部は「民主党はポピュリズムに走りすぎた。我が省はコストや効率性だけで割り切れない、治安確保に関連した分野もあるが、それを理解してもらえず『無駄』とされた。こうしたツケが回ってくる時が怖い」と話した。
 
別の幹部は「法案提出の際も、自民党なら根回しを経て物事が進んでいくのに、行き当たりばったりでバラバラという印象。組織としての体をなしていなかった」と評した。

官僚組織も劣化が進んでいるのでしょうが、それでも彼らが力を発揮できるようにすることが、真の意味での「脱官僚主導」だったのではないかと思います。
与党としてアマチュアばかりだった民主党には、荷が重すぎたとしか言いようがありません。