野田首相「前に進むか、後ろに戻るのか、問われる選挙」

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「前に進むか、後ろに戻るのか」 野田首相が対自民「戦闘モード」に : J-CASTニュース

野田首相は(中略)自ら選挙の争点について
 
「かつて、郵政選挙のように、ワンポイントのイシュー(争点)で選挙を戦ったこともあった。今回の総選挙の意義は、『2013年以降の日本のかじ取りを、どの方向感で進めていくのか』ということ。『前に進めるのか、政権交代の前に時計の針を戻して、古い政治に戻るのか』『前へ進むか、後ろに戻るか』これが問われる選挙だと思う」
 
と言及した。

ツーリングでの経験ですが、「前へ進んだ」結果、道を間違えたと気がついた時点で引き返した方が、そのまま闇雲に進むよりは良い結果になることが多いです。

3年半もやったのに、マニュフェストで公約した政策は死屍累々たる惨状で誇れる実績もないから、こういう情緒的な表現で有権者に訴えるしかないのでしょうね。

例えば経済政策では、自民党が掲げる国土強靱計画をやり玉に、
 
「積算根拠もなく、総額ありきで、従来のように公共事業をばらまく。そういう政策で日本が再生するとは思えない」
と切り捨てた。エネルギー政策についても、民主党政権が2030年代に原発ゼロを目指すことを引き合いに出しながら、自民党
 
については
 
「大きな方向性は、10年間かけて決めると言っている。10年も立ち止まっているならば、旧来のエネルギー政策を惰性で行う。それしかないじゃありませんか!」
 
と、声を張り上げて批判した。

うん。 「2030年代に原発ゼロを目指す」のは賛成(というか即時ゼロにすべし)だし、ハード主体の公共事業はもはや時代錯誤だと思います。

でも民主党は「いいこと言うけど実現できない」のが最大の課題なんですよね。 よく「決められる政治」と言ってますが、「実現する政治」をお願いしたいものです。

野田氏は鳩山や管なんかに比べたら、はるかにマトモな政治家だと思います。
もし3年前の政権交代のときに野田氏が首相だったなら、今のような政治状況にはなっていなかったでしょう。
国民にとっても民主党にとっても、大変残念だったと思います。


同郷とはいえ安倍は好きではありませんし、自民党も古い考えの人がまだ多いようです(森や古賀が引退したのはよかった)。

でも自民党の方が政権運営に安定感を期待できますし、野党の案を丸呑みする度量もあるので、民主党が主張する経済政策やエネルギー政策を取り入れさせることは可能だと思います。

そういう意味で、自民党政権に健全野党の民主党が注文をつけるという形が、とりあえずはいいんじゃないかと思うんですけどね。